津幡町清水の、猫のたくや君が18歳で旅立ちました。

たくや君は最後までとても元気に過ごしていました。老齢でありながら亡くなる前日までなんとか椅子によじ登ると、テーブルの上に移動してはシンクにいるお嬢様に「お湯をください」とおねだりしていたそうです。すでに足元が不安定になっていた時期でもあり、「落ちてしまわないか」とご家族様はいつも気にかけながら見守っておられたみたいです。たくや君は腎臓病を抱えてはいましたが、積極的な治療が必要なほどではなく日々を穏やかに過ごしていたのです。それが昨日、急に虹の架け橋を渡って行ったのでした。ご家族様には心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族は、お父様とお母様、そしてお二人のお嬢様。こちらのご家族にとってたくや君は長男のような存在であり、お嬢様方にとってはいつもそばで支えてくれる頼もしい弟のような存在でした。
18年前、お母様は新聞で里親募集の記事をご覧になられ、ご家族皆で小松空港近くのお宅へ足を運ばれました。そこで出会ったのがたくや君です。「この子しかいない」そう直感されたご家族様は、その場で家族の一員に迎えることに決められました。その日から今日に至るまで、人懐っこいたくや君はいつもご家族の中心で愛の絆を温めてきました。たくや君が過ごした日々はご家族にとってかけがえのない時間であり、たくや君自身もまた皆様からの愛情を受け取りながらこれまで生きてきました。まさに愛を紡ぎ合った18年でした。
ご家族様には、大切な存在のたくや君が去った今、これから押し寄せるであろう空虚感に苦しむ日々が始まるのかもしれません。この瞬間こそ気丈にはおられても明日にはどうお過ごしになられるのか。そんな気がかりが私どもの胸を掠めていきます。ご葬儀は「お拭き清め」から始まり、その後、ご納棺、セレモニー、ご出棺と続きました。棺の中のたくや君もご家族様の思い・願いをしっかりと受け取っておられたことと思います。

お火葬は道路を挟んで線路を走る電車の見える玄関のポーチでとり行いました。日が西に傾き始めた頃、たくや君はご家族様の其々の思いを懐に忍ばせると皆に見守られる中、静かに冬の空へと上っていきました。
ありがとう、たくや君。ほんとうに幸せでしたね。これからも長男として、弟としてご家族様の幸せを空の上からどうか祈っていてね。ご冥福をお祈り申し上げます。





