お仕事日録

ご粉骨の特例

マルチーズのあんずちゃんからいただいたご縁 (ご粉骨されました)

 

昨年の年末にご葬送をさせていただいたマルチーズのあんずちゃんのママさんよりお電話をいただきました。

 

ママさんのお母様がかつて飼われておられたワンちゃん達のお骨をあんずちゃん同様、粉骨してほしいとのご依頼でした。あんずちゃんのご葬送にママさん宅にお伺いさせていただいた折、近くにお住いのお母様もお別れにお越しいただいていて、あんずちゃんのお骨を粉骨させていただいている様子を間近にご覧になられ、春になったらご自身のワンちゃん達も粉骨してほしいと仰られていたのです。

 

お母様宅を訪ねるとお母様の飼われておられたワンちゃん達は其々に小さなお骨壺に収められていました。らんらんちゃん、はなちゃん、ちょこちゃんです。最初、お骨を其々にお骨壺から取り出して水洗浄いたしました。時の経過とともに黴が蔓延しており、今一度、滅菌のためにご焼骨させていただくことになりました。初七日、一周忌を目途にしてのご粉骨であれば、安置の状態にもよりますが、黴が発生していないこともなくはないです。しかしながらそうとも言い切れないこともあってまずはお骨の状態を確認させていただきご焼骨の要不要を決めさせていただいているのです。

 

ご焼骨前にはご供養における一つの区切りとしてお経を唱えさせていただきました。お母様がお嬢様から預かっておられるあんずちゃんのお骨壺もご実家のペットちゃんと一緒に玄関の飾り棚に並べてお参りさせていただいたのです。

 

お火葬中には、お庭を花々を愛でながらスタッフ、私と順にお母様に淹れていただいたコーヒーをご馳走になりました。お母様にはお庭の草花やそこにやってくる小鳥さん達のお話、飼っておられたワンちゃん達のこともお聞かせいただきました。お母様はこれまでワンちゃんがいない生活をしたことがなかったそうです。そんなお母様の膝の上には今もシ―ズーちゃんが、、、突然の訪問者にそわそわしています。男の子なのにちょっと臆病なの、とお母様。とても可愛がっておられました。

 

ようやくご焼骨にはじまりご粉骨と全ての過程が終了。可愛く設えられた骨壺に再び収められた先代犬たち、今、再びお母様の元に戻りました。あんずちゃん、ご縁をいただきまして有難うございました。

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↑ 上記は黴の生えてしまったお骨を滅菌した後、粉骨させていただいた時のブログです。ご参考までにお役立ち情報に掲載しました。