お仕事日録

18歳の柴犬、はなちゃんが旅立ちました。

【金沢市】18歳の柴犬、はなちゃんのお見送りをお手伝いさせていただきました。

 

🌈 ご葬送録

 

享年18歳。扇町にお住まいの柴犬、はなちゃんが旅立ちました。

 

このたびのご葬送、お世話になっているご夫妻からのご依頼でした。経営されている会社のイベントにも数回呼んでいただいたこともございます。

 

お棺籠をお届けに伺うと、はなちゃんはたくさんのお写真で飾られたピンクの祭壇の前に安置されていました。加齢により後脚が不自由になった はなちゃんのためにお部屋には安全に過ごせるようにと円形のプールが設置され、その傍らには歩行器も用意されています。

 

 

はなちゃんのご家族は、お父様、お母様、ご長女、ご次女、ご長男。お子様方はご遠方にお住まいで、3日後の皆が揃われる日を待ってご葬送させていただくことになりました。

 

ご家族が はなちゃんをお迎えされた頃、ご夫妻はお仕事、お子様方は学業や部活動など其々に忙しい毎日を送っておられました。そんなこともあってお留守番をする時間も多かった はなちゃん、それでもご家族が一人、また一人とご帰宅されるや、はなちゃんを中心にご家族の和みの輪が瞬く間に形作られ 広がってゆく、、もしかしたらそんな形容が当たっているのかもしれません。さしずめ、3人のお子様方にとって はなちゃんは少しばかり悪戯をしたとしても笑って許しちゃうくらいの、一番下の妹のような可愛い存在だったのではないでしょうか。

 

ご近所の方々にも可愛がられ たくさんの人に見守られながら月日を重ねてきた はなちゃんですが、はなちゃん自身もまた大切な人たちを常にそばで見守り続けてきました。やがてお子様方は成人され、ご長女とご次女はご結婚されました。そして其々にお子様が誕生され、5人だったご家族に新しい顔ぶれも加わりました。ご進学からご卒業、ご就職、お嬢様方のご結婚、お孫様方のご誕生までこの18年の間に はなちゃんはご家族の様々な節目を温かな眼差しで見守ってきたのです。

 

迎えたお見送りの日。ご夫妻、お子様お三方、そしてお二人のお孫ちゃんが はなちゃんの元に集まりました。ご納棺の前には、ご家族様おひとりおひとりがおくるみ姿の はなちゃんを代わる代わる抱きしめてお別れを惜しまれました。零れるほどの愛おしさで抱かれている はなちゃんのどこか満足気な寝顔に目頭が熱くなりました。

 

お火葬の準備が整うまでの間、ご家族様は はなちゃんを取り囲み、色とりどりのお花とたくさんの想い出のお写真を棺籠いっぱいに飾られました。さらにはなちゃんのために手作りされた豚の角煮や牛肉、大好物だった卵やちゅ~るも一緒にお供えされました。その後、ご出棺からお火葬と進み、ご自宅前から はなちゃんはご家族皆に見守られる中、秋の空へと静かに昇っていきました。

 

お火葬の途中、遠目でご覧いただいていたご長女に、お寂しくなりますね、と声を掛けさせていただくと、「留守番が多かったから、それが心残りで ・・・」とぽつり仰られたのです。18年の日々を振り返る中、皆が帰宅されるまではなちゃんをお家でひとり待たせてしまったという悔いがお嬢様には少なからず残っておられたみたいです。しかしながら、はなちゃんのことを家族として深く愛し 大切にされてこられたからこそ吐露されたお言葉であることは言うまでもなくて、そんなお嬢様の心の内にまたまた切なくなるのでした。

 

“ お骨上げ ”では、ご家族様にはお骨のひとつひとつを確かめながら丁寧にお骨壺にお収めいただきました。「頑張ったね」、「頑張ったね」とお姿を変えてしまったはなちゃんに何度も声をかけておられ、皆様に唯々寄り添っているだけの私どもでさえもどうにも胸が詰まってまいります。

 

お留守番をすることも多かったはなちゃん。けれども、最後の日には遠く離れて暮らすお子様方も帰ってこられ、二人のお孫様も一緒にはなちゃんを囲むことができました。一番下の妹のように家族の中で18年を過ごしたはなちゃんへ贈られた「頑張ったね」の言葉。その一言一言にご家族其々の思いが確かに込められているのです。

 

はなちゃん、これからは空の上からご家族皆を見守っていてね。心よりご冥福をお祈りいたします。