サバトラ系の猫、れいちゃんが旅立ちました。享年8歳でした。
れいちゃんは、兄のろん君と共に動物病院で保護され、ご長男が高校生の頃にこちらのご家族に迎えられました。ご家族は、お父様、お母様、ご子息、お嬢様の4人家族。そこにろん君とれいちゃんが加わって6人家族として穏やかな日々を過ごしてまいりました。人見知りな れいちゃんと、人懐っこい ろん君。性格は異なるものの 2匹はとっても仲が良く、優しい空気に包まれたご家族様の下で今日まで共にしてきたのです。
そんな中、最近になってれいちゃんに重い病気が見つかりました。その重い病とは悪性リンパ腫。病状も進行していたようでご家族様にはもう覚悟せざるを得ないところまできていたようです。そして11月に入ろうかという某日、れいちゃんは静かに息を引き取りました。最後は辛かったね、れいちゃん。それでも8年間、ほんとうに幸せでしたね。兄妹一緒に引き取ってくれたパパさん、ママさんに感謝だね。心よりご冥福をお祈りいたします。
ご家族様とお拭き清めをとり行う私どもの輪に割って入ってきたろん君。最初は私どもの様子を窺っていましたが、暫くすると意を決したかのようにれいちゃんが眠る棺籠の中におもむろに飛び込むとれいちゃんのお顔に鼻先を寄せて匂いを嗅ぎだしたのです。ろん君、分かっているんだね。ひとりになって寂しいんだね。悲しい声をあげるろん君の姿に彼の気持ちがひしひしと伝わってくるのでありました。
海外でのお仕事のためご自宅に戻ることの出来ないご長男はすでにテレビ電話でれいちゃんとお別れをされたとのことで、ご自宅前でのご出棺はご夫妻とお嬢様がお立合いくださいました。ひとり残されたろん君のことが少し気がかりではありますが、どうかどうかろん君には持ち前の人懐っこさを武器にし、れいちゃんの分まで長生きをしてほしいです。
れいちゃん。そんなろん君と優しい家族の皆の安寧を天上より祈っていてくださいね。