ミックス猫のモーモちゃんが旅立ちました。ご自宅に伺うと奥様と5歳くらいの僕ちゃん、ちっちゃなお嬢ちゃまが出迎えてくれました。奥様の腕の中には白い体に薄茶色の大きな斑点が可愛いモーモちゃんが眠っています。

こちらのお家にやってきた時はすでに成猫だったモーモちゃん、正確な年齢は分かりませんが貰われてきた時から換算して15歳以上であることは分かっています。僕ちゃんやお嬢ちゃんの産まれるずっと前であることは言うまでもありませんね。この日ご主人はご不在でしたが、ご主人と奥様がお付き合いされる以前から、あるいはその頃から飼われていた猫ちゃんではないかと勝手に想像させていただきました。保護したとお聞きしただけでモーモーちゃんと出会ったいきさつについては深くお聞きしなかったので間違ってたらごめんなさい。

モーモちゃんは過去に交通事故に遭い、後遺症でしょうか、虚ろにしていることも時折ありました。それでもこんなに長く生きることができたのはご夫妻の満ち溢れる愛に包まれ過ごしていたからなのでしょう。そしてその後、その温もりのなかに僕ちゃんやお嬢ちゃまが加わりました。晩年のモーモーちゃんには、ご夫妻の愛を受け入れるだけでなく自らも愛を捧げたいと思うそんな愛おしい気持ちにさせる存在が新たに加わったのかもしれません。

お火葬の時がやってきました。青い空の下 モーモーちゃんが炉に収められました。ママに促されてお子様達も最後のお別れです。モーモちゃんを前に僕ちゃんお嬢ちゃまのちっちゃな手が合わさります。お嬢ちゃまの手はまるでもみじのようでした。

僕ちゃんお嬢ちゃまがこれからどんな成長を遂げてゆくのでしょうか　－　天国での楽しみができたね、モーモちゃん。

心よりご冥福お祈りいたします。