お仕事日録

子どもたちを残して旅立ったトイプードルの姫ちゃん

梅雨の夜、トイプードルの姫ちゃんをお見送りしました。

 

 

姫ちゃんはとっても可憐なトイプーちゃんです。16歳、老衰によるご逝去でした。

 

ご用命頂き私どもが伺うと、ワンワンワン、という声がお宅の2階から聞こえました。飼い主様によると、姫ちゃんのお子さまたちとのこと。ママを連れて行かないで、と鳴いているのではないかなと胸が苦しくなりました。同時に、立派にママを務め上げた姫ちゃんにお疲れさまの思いが込み上げてまいります。

 

私事ながら、私どももかつて母娘のビーグルと暮らしておりました。母犬クッキーを迎え、その1年後に母犬の出産に立ち会いました。それまでおっとりしていた子でしたが、出産後は見まごうほどにしっかりと強き母として子供たちを守り、甲斐甲斐しくお世話をしていました。娘犬が大きくなってからは喧嘩をすることもあったけれど、それでもいつも子に譲り、気遣う姿を今でも懐かしく思い出します。きっと姫ちゃんも強くて優しいママとして頑張っていたんだよね。本当にお疲れさまでした。

 

お旅立ちを前にしてご家族さまの手によりエントランスに咲いた薔薇の花が枕元に飾られました。そして最後にふたりの子供たちもご家族さまと一緒に姫ちゃんとお別れをしました。でも、これはしばしのお別れです。きっと姫ちゃんはふたりのことを気にかけて里帰りしてくれることでしょうから。

 

お火葬後、ご家族さまにはお骨についての説明をさせて頂き、集めたお骨はパウダー加工し小さなお骨つぼに収めてお返しいたしました。大好きな飼い主様にかけがえのない宝物を残された姫ちゃん。これからもご家族さまや元気いっぱいのお子様たちのことを見守っていてね。