お仕事日録

紫陽花咲く季節のお別れ 芝犬の小夏ちゃん

13歳の柴犬、小夏ちゃんのお見送りのお手伝いにご家族様のお宅に伺いました。

 

 

小夏ちゃんはとっても優しい性格で人間が大好き。学校帰りの小学生たちがやってきて、そばで寝っ転がりながら宿題をしていても穏やかに見守っているような、人が好きで人からも愛されるそんな可愛い女の子でした。もちろん人に撫でられるのも大好き。特に頭を撫でられるのが大好きだったみたい。
ちょうど1年ほど前、そんな小夏ちゃんを病魔が襲うことになります。鼻腔腺癌です。わんちゃんの鼻にできる腫瘍は珍しいのですが、そのほとんどが悪性だと言われます。症状として鼻汁やくしゃみがあり、単なる鼻炎と似ていることもあるため、中高齢のわんちゃんにおいては気をつけたい病気でもあります。

 

病気を患ってから小夏ちゃんは頭を撫でさせてくれなくなったそうです。頭を撫でられるのが大好きだったはずなのに痛さのあまりにそれを避けるようになってしまったのです。その切なさを想像すると胸が張り裂けるような思いに駆られます。大好きな家族が優しく撫でてくれるのに、ある日突然「あれ?とっても痛いよう。どうして?」とよくわからない中できっと辛い思いをしていたのではないでしょうか。それはご家族様も同じです。撫でてあげたいのに撫でてあげられない。。少しでも痛みを除いてあげたいけれど、どこがどう辛いのか、痛いのか、全てを理解してあげることはできない。。本当にお辛かったと思います。

 

1年間、小夏ちゃんもご家族も大変頑張られました。本当にお疲れ様でした。私共が伺い、お拭き清めをさせて頂いた際にご家族の手が小夏ちゃんの頭に伸びました。ずっと痛くて避けてしまっていた手を受け入れて、小夏ちゃんは穏やかに眠っていました。「久しぶりに撫でられて良かったね」とおっしゃるご家族様の言葉に優しさと寂しさが滲んでいます。

 

小夏ちゃん、本当によく頑張りましたね。小夏ちゃんなら天国でもみんなに愛されて過ごす事でしょう。痛みから解放されて、お友達とたくさん走り回れるね。お空で遊び疲れたらいつでも帰ってくるんだよ!みんな待っているからね。

 

ご家族様には心よりお悔やみ申し上げます。