お仕事日録

保護猫のキジトラ みー子ちゃんが老衰で亡くなりました。

キジトラ猫のみー子ちゃんが18年の生涯を終えて天国へと旅立ちました。

 

みー子ちゃんは、8月にご葬送のお手伝いをさせていただいた白猫 ゆきちゃんのファミリーです。

 

雪の降る中、兄猫とともに保護されたゆきちゃんですが、みー子ちゃんもまた ゆきちゃんが護されるかなり以前の、今から遡ること18年前、旧ドン・キホーテの駐車場でこちらのお父様に保護されました。

 

駐車場の片隅で小さな声で鳴いている仔猫を見つけたお父様。仔猫はかなり弱っており このまま放置はできないとお父様は仔猫を連れて病院へと車を走らせました。

 

病院での診断結果は肺炎。ドクターに「もう持たないかもしれない」と言われるも一縷の望みに賭けたお父様はドクターに出来うる限りの措置をお願いされたました。それから何日もしないうちに「元気になったから迎えにきてください」と病院から連絡が入り、お父様は仔猫が奇跡を起こしたことを知るのです。

 

そしてその日より、仔猫は、みー子と名付けられ、18年間の長きに渡り お父様の庇護の下で温かいご家族様とともに幸せに暮らし始めました。それからは保護猫仲間がお家にやってきたり、可愛いお孫ちゃん達とも出会ったりとこのお歳になるまでみー子ちゃんは温かく楽しい時を過ごしていたのです。

 

しかし流石のみー子ちゃんも“老い”とは無縁ではありません、ここにきて少しずつ食も細り体力もかなり弱ってきてはいました。寝たきりになったのはほんの3日前だったそう。亡くなる数日前までお孫ちゃんのメロンパンを食べるなど驚くほど食欲もありました。病との闘いに長らく苦しんだゆきちゃんとはまた違って健康体のままに旅立っていったみー子ちゃんでした。

 

ご自宅から1時間かけてお別れをしにご実家に来られたご子息とお孫ちゃん三兄弟、そしてお父様、お母様に優しく拭き清められてベッドに眠るみー子ちゃんの表情もどこか嬉しそうです。もしかするとこちらのお家に迎えられた幸運をあらためて感受しているのでしょうか。

 

 

 

お火葬は玄関前でとり行いました。最後のお別れには、お母様がみー子ちゃんを愛おしそうにひと撫でされるとご子息とかわいいお孫ちゃん達が横たわるみー子ちゃんの周りにたくさんのお花を飾られました。炉に火が入り、冷たい夜の空の中、月明かりを頼りにみー子ちゃんは昇っていきます。さようなら。みー子ちゃん。ゆきちゃんにどうか宜しく伝えてね。

 

みー子ちゃん。ゆきちゃん兄妹と一緒にどうか天国からご家族様を見守っていてくださいね。みー子ちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。