トイプードルのレオ君が旅立ちました。
18歳のレオ君はこれまでほんとうにたくさんの病気を乗り越えてきました。終末期には、糖尿病、肝臓病、さらには脳疾患まで、あらゆるお薬を飲みながらもその小さな体で懸命に頑張り続けていたのです。人ならば90歳にもなろうかという老齢のレオ君、その姿、生き様はまるで奇跡のようでした。そしてその奇跡は大いなる勇気と希望をご家族様に与えていたのです。ほんとうによく頑張りましたね。あっぱれ、レオ君!
お嬢様方がまだ10代半ばの頃、弟のような存在としてやってきたレオ君。忘れもしないあの日からここに至るまで、楽しいことも嬉しいことも、時には辛いことも、悔し涙の瞬間も全て全て、一緒に過ごしてきたお嬢様方でした。レオ君は、いつもご家族皆の思い出の真ん中にいて笑顔を届け 優しさで皆を包み込んでくれていました。そんなレオ君を失うことは体の一部を捥ぎ取られるに等しいかもしれません。ご家族様には唯々お悔やみ申し上げるばかりです。それでも、最期の瞬間まで自分の力で精一杯生きる姿を見せてくれたレオ君です。きっとその頑張りはご家族様にとってはかけがえのない心の宝物になることでしょう。
お火葬はご自宅の前でとり行いました。この日の天気予報は雨だったにもかかわらず、「晴れ男」レオ君が雨雲を遠ざけたのか、最後のお別れには、青く澄んだ空が広がり、遠く山際にはレオ君のふわふわの被毛を思わせる白い雲がぷかぷかと浮かんでいるのです。ご家族に感謝の気持ちを伝えようとレオ君が「これからもみんなのそばにいるからもう大丈夫!これまでほんとうにありがとう」と、お母様やお嬢様方に明るく語りかけているかのようでした。
どうかレオ君、これからも大好きなふたりのお姉様を、そしてご家族の皆様をとこしえの愛で見守っていてくださいね。