黒のチワプー、ももちゃん11歳が旅立ちました。
ももちゃんは、飲食店を営まれているお母様と2歳のトイプードル、さくらちゃんと寄り添うように過ごしてきました。
お母さまのご主人は20年前に難病を発症され、今も闘病を続けておられます。お母さまはお店の切り盛りとご主人の看病に全力を尽くされるなか、ももちゃん、さくらちゃんとともに過ごす時間がなによりの安らぎでした。
そんな日々の中にあって、このたびの ももちゃんのお旅立ちはあまりに突然で、お母さまにはお心の準備すら出来ぬままのお別れとなってしまったのです。お母さまのお気持ちを思うと胸が詰まってまいります。
お母さまにとっては、目に入れても痛くないほど可愛がってこられたももちゃんですが、実は、近年 放映されたドキュメンタリーを扱うテレビ番組にも出演しています。地上波で全国に放映されていましたからおそらくご覧になられた方も多いのではないでしょうか。たまたま観ていたスタッフが云うには、お母さまの温かさ、愛情の深さが伝わってくるとても素敵なドキュメンタリーだったみたいです。
お火葬はご自宅でとり行いました。お母さまは、お見送りをされた後 すぐに入院されているご主人の元へとお出かけになりました。お火葬は午後遅くからでしたが、お母さまはその日のお昼のランチの提供まで営業され、その足でご主人の所に行かれた後、私どもの訪問に合わせてご自宅に戻ってこられたのです。ほんとうに孤軍奮闘されておられるお母さま。ドキュメンタリーさながらその感動が再び蘇ってくるのでした。
ご返骨の際、お母さまは「ももが旅立ったことはとっても寂しい。でも、さくらがいてくれるから さくらのためにも頑張りたい」と、悲しみのなかにありながらも自らを奮い立たせるようにおっしゃいました。
ももちゃん。天国では、お兄ちゃん犬のトイプードル、クッキー君が待っていてくれるから安心ですね。そして、どうかどうかこれからも お父さまとお母さま、さくらちゃんをお兄ちゃんと一緒に天国から見守っていてください。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。