お仕事日録

ご近所の猫ちゃんに見送られて。チワワのマルキ君

マルキ君が亡くなりました。チョコレート色の濃淡が可愛い10才のチワワちゃんです。ご自宅のソファーの上で毛布に包まれ、まるで眠っているかのようでした。毛布から覗いているお顔はディズニーのアニメにでも出てきそうなくらいチャーミングなのです。

 

マルキ君には持病がありました。心臓にある血流の弁が正常に働かない小型犬に多い病気です。この弁に異常があると心臓が体に必要な血液量を送り出せなくなった状態、「心不全」を引き起こします。マルキ君にはこれまでにも急に伏せてしまったりするなど いわゆる心疾患の症状があったのですが、なんとか事なきを得ておりました。しかしながら、今回は回復することなく時を置かずして息を引き取ってしまいました。お母様のお話では、この病気は怖がらせたりは勿論の事ですが、喜ばしてあげても良くないとのこと。常にお母様は注意を払っておられたようです。しかしながらその甲斐なくこのような悲しい結果となり、ご家族様には本当にお辛いことと存じます。

 

お母様 お立合いの下、マルキ君を車内炉にお運びしました。すると、ご近所の猫ちゃんが近寄ってきてお火葬車の周りを往ったり来たりし始めました。眠るマルキ君の傍らに今にも飛び乗ろうかというような仕草をみせていました。日頃、飼い主様の自宅の敷地内に遊びに来ていた猫ちゃんらしいのですが、マルキ君の旅立ちを知り、お見送りに出て来てくれたみたいです。

 

・・・・

 

お火葬を終えると空は赤く染まっていました。さあ、マルキ君。お家に帰ろうね。愛するご家族が待っているよ。