お仕事日録

ミニチュアピンシャーあずきちゃん

ミニチュアピンシャーのあずきちゃん、16歳が旅立ちました。その日、飼い主様よりお電話があり、午後の6時にお伺いすることになりました。あずきちゃんのご自宅は海の近くの住宅街にありました。お訪ねするとご主人と奥様、お嬢様がお待ちでした。その傍らで毛布に包まれて小箱に納められているのがあずきちゃんです。

 

まずは、弊社スタッフがご遺体を綺麗に拭き清め、その後、ご家族様にはあずきちゃんにお心を伝えるべく最後のひと拭きをお願いいたしました。お拭き清め後の体重は2.22kg。元気な頃は3kg程あったそうです。1~2日前迄はご飯を食べられていたとのことなので、病気による食欲減退とかではなくまさに加齢によって進行する衰弱がとうとうあずきちゃんの持つ体力の限界を超えたのだと思います。

 

 

お火葬は海の見えるあの場所。お火葬を終えてお骨をお返しするのは9時を過ぎることをご家族様にお伝えするとご家族様は私どものお仕事が終わるのが遅くなることに大変恐縮されていました。愛しいペットちゃんを一刻も早くご家族様にお返しすること、それがご家族様のご希望であればそうしたい。私どもが出来うる「お気持ちに寄り添う」とはこういう事だと思うのです。過去にはご返骨が0時を超えることも何度かありました。ご家族様にありましてはどうぞ私どもにお気遣い無きように、そして愛しいペットちゃんへのお気持ちを優先してほしいと存じます。この度も、あずきちゃんを失ったばかりのご家族様に却ってお気を遣わせることになり申し訳なく存じます。お気持ち、本当に有難く嬉しく存じます。お寂しい日々が続くかと存じますが、穏やかにお過ごしくださいませ。あずきちゃんのご冥福をお祈りいたします。