チワワのりんごちゃん、9歳が旅立ちました。 りんごちゃんは令和2年に旅立ったさくらのすけ君のファミリー犬です。
さくらのすけ君のご葬送の時と同様、ご僧侶であるご主人ご夫妻始め ご家族様が一同に会され、りんごちゃんをお見送りされました。 お父様はさくらのすけ君のご葬儀には金沢のご長女宅にお越しいただいていてご導師様として自ら枕経を上げられましたが、この日は私どもが到着する頃にはお父様のお経の下、皆様でのお参りも既に終えてお火葬を待つばかりとなっていました。
りんごちゃんはご夫妻の三女様のワンちゃんですが、志賀町のご夫妻のお家に預けられていました。そんな中、昨年の12月の末にりんごちゃんは子宮の病気で緊急手術をしました。手術は成功したものの入院加療中のりんごちゃんの食があまりに進まないので見兼ねたご夫妻は自宅療養に切り替えて術後の様子をお家で看ることにされたのです。その甲斐あって少しずつではありますが、りんごちゃんはお母様の手からご飯を食べれるようになってきました。
その矢先、あの能登半島地震が襲います。志賀町の震度は7。揺れもさることながら周りの家々が津波に飲み込まれ、多くの家屋が床上浸水の被害に見舞われました。お寺は幸いにもギリギリのところで床上浸水を免れましたが、ご夫妻は療養中のりんごちゃんを連れて避難所に行かざるを得なくなるのです。その後、りんごちゃんと共に金沢の三女様のお宅に身を寄せられたのです。
りんごちゃんはこちらのお家で安心を得たのでしょうか、食欲も戻り元気を取り戻してまいりました。ところがその一方で頻繁に眩暈を起こすようになりました。このたびの地震が別の病をもたらしたのでしょうか、3月の終わり、りんごちゃんはとうとう長い眠りに着きました。御仏のご加護の下、安らかにお眠りくださいますようにお祈りいたします。
お火葬はご自宅の駐車場でとり行いました。ご夫妻、ご夫妻のお嬢様お三方のご主人、お子様方とご家族皆様に見守られてりんごちゃんは旅立ちました。さくらのすけ君が旅立った時もこんな月と星の綺麗な夜でした。 さくらのすけ君。りんごちゃんをどうか宜しくお願いします。そしてふたりでご夫妻を、ご家族様を見守っていてね。