アメリカンショートヘアーのまーぶ君が腎臓の病で旅立ちました。享年16歳でした。
お宅に伺うと美しい毛並みのまーぶ君がベッドで横たわっていました。お昼寝をしているのではないのかと疑いたくなるほどにまーぶ君はそれこそ閉じた目をおもむろに開け、大きな背伸び一つして今にも起きてきそうなのでした。
飼い主様ご夫妻にお申込書のご記入をお願いしているとどこからともなく別の猫ちゃんが私どもの前にやってきて撫でてと言わんばかりに体を寄せてくるのです。するとまた別の場所からもう1匹。とっても人懐っこい2匹の猫ちゃん達にどこか癒されてしまうのでした。沈痛な面持ちのご夫妻がふと優しいお顔に戻られたことにも救われました。きっとまーぶ君も人懐っこい性格だったのだですか?とスタッフがお尋ねするとママさまは優しく頷かれました。
お拭き清めの儀においても2匹の猫ちゃんは、まーぶ君に何をしているの?と興味津々で近くによってきたり遠くからそっと覗いたり、それでも2匹は訝しがっているようでもなくどこか安心して私どもに任せてくれているようにも思えます。
セレモニーも厳かな中にとり行われました。枕経が詠まれる中、ご夫妻にはご焼香をいただきました。2匹の猫ちゃんもとっても静かにどこかで聞き耳を立てているようです。
お火葬はご自宅の前でとり行いました。ご焼骨後のお骨上げはお部屋の中で。私どもがあらかじめトレーにお骨を集めさせていただき、そのトレーをお部屋にお運びしてご夫妻にお骨を上げていただきました。
まーぶ君。優しいご夫妻とファミリー達に囲まれて幸せだったこと、穏やかな君の仲間を見ているとほんとによく分かります。これからも天国からパパさま、ママさま、仲間たちを見守っていてね。