お仕事日録

気配りのリーダー、トイプードルのクララちゃんが旅立ちました。

16歳のトイプードル、クララちゃんが旅立ちました。

 

私どもがご自宅に伺うとお母さまとお婆さま、そして元気な2匹のトイプードルちゃんがお待ちでした。お通しされた和室の奥ではクララちゃんが安らかに眠りに着いています。クララちゃん。このお歳まで本当に良く頑張りました。おつかれさま。心よりお冥福をお祈りいたします。

 

クララちゃんは血の繋がりはないものの3匹のトイプードルの中で一番年上のお姉さん。妹たちにも気配りを忘れない、ファミリー内の「リーダー」的な存在でした。お母様曰く、クララちゃんは自分を犠牲にしても妹たちを一番に考える性格だったそう。。3匹は其々に気の合う 合わないはありましたが、それでも実の三姉妹のように強い絆で結ばれていました。クララちゃんが寝たきりとなったのは最後の3日間だけなのですが、その間、意外にも一番仲の良くなかった子が最後までクララちゃんの側に寄り添っていたといいます。この出来事は、かしまし三姉妹の中でクララちゃんがどれほど重要な存在だったかを物語っています。おそらくその仲の良くないその子もクララちゃんとのお別れが近づいていることを感じ取り、最期を看取ることでクララちゃんに感謝の気持ちを伝えていたのだろうと思います。

 

お火葬はご自宅の駐車ポーチでとり行いました。この日は9月半ばを過ぎているにも関わらずとても暑い日でした。お火葬が始まり暫くするとお母さまが玄関から出て来られ、私どもに「火の番がお有りでしょうけど、それならおひとりずつ宜しければお家の中で涼んでください」と仰られたのです。丁重にお断り申し上げると、お母さまはお家の戻られると早速、冷たいお茶をご持参いただいて私どもにお手渡しくださいました。大変 お辛い時にも拘わらずお母さまにはお気を遣わせることとなり申し訳なく思います。先ほどクララちゃんは気配りを忘れない子と申しましたが、トイプー3姉妹の中で最もお母さまと過ごした時間の長いクララちゃんですから、もしかするとその持ち前の気配り上手はこうしたお母さまの何気ない言動から学んでいたのかもしれませんね。

 

多くの愛と絆をご家族に齎したクララちゃん。どうか天国からご家族さまと妹たちをこれからも見守っていてね。あ、それから、今後「リーダー」を継ぐのはきっとあなたの最期を看取ったあの子かも、、ですね。