お仕事日録

白キジ猫のみー太君が旅立ちました。

白キジ猫のみー太君、18歳が旅立ちました。

 

みー太君はかつて保護猫でした。赤ちゃんの時に母猫とはぐれ迷っていたところ保護されると、その後 ご縁があってこちらのご家族に迎えられました。それからというもの、お母様、今は亡きお父様、ご子息、ご家族皆に溢れんばかりの愛情を注がれ これまで幸せな日々を過ごしてきたのです。

 

 

お家猫のみー太君、元気な頃から外の世界に憧れがありました。時々お家からの脱出を試みますが、一朝一夕にはいかなかったようです。怒られることが分かっているため たまに成功はしても 軒下に隠れて様子を窺ったり、「ぼくは外になんて行っていませんよ」と言わんばかりに何食わぬ顔でちゃっかりお家の中に戻っていたりもする、そんな少しお茶目な一面もありました。

 

5年前からインスリンを打ちながらの生活でしたが、それでも今まで元気に過ごしていたのです。そんな みー太くんでしたが、3日前にいきなり痙攣を起こすとすぐに病院に入院、その後は回復を目指しながら様子を見ることとなりました。しかし2日間の経過観察も芳しくなく、お母様は「最期はお家で送りたい」という強い思いからみー太君はお家に連れ戻されたのです。そしてその後、暫くしてみー太君は慣れ親しんだお家でその生涯を終えました。急の知らせを受けて東京から駆けつけられたお孫様も一緒にお見送りをすることができました。

 

その日はお母様が大好きな久しぶりに晴れ渡った空でした。夜になっても綺麗な星が空いっぱいに広がっています。みー太君はきっとお母様の計らいでお家に戻れることも分かっていてまさにこの日を選んで旅立ったのではないでしょうか。

 

ご納棺にはお母様が育てられた美しいお花でみー太君は優しく包まれました。月明かりの中、ご家族皆に見守られる中、みー太君は天国へと昇っていきます。向かった先にはお父様もお待ちです。みー太君。どうかお父様とご一緒に地上のご家族をお見守りください。

 

みー太君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。