お仕事日録

ミニチュアダックスフンド、クレアちゃんの旅立ち。

春を目前に控えたとある日、クリームイエローの美しいクレアちゃんが旅立ちました。享年13歳。静かな最期でした。

 

 

クレアちゃんには、2歳年上の自分と同じ犬種のミニチュアダックスのお姉さん、先住犬のリリーちゃんがいます。チョコレート色のリリーちゃん、クリーム色のクレアちゃんは、ママ様とともに穏やか毎日を幸せいっぱいに過ごしていました。

 

そんなクレアちゃんでしたが、ある時、目の病気が見つかり、眼球を摘出する手術を受けることになりました。ママ様には不安もお有りだったでしょう、それでもクレアちゃんは小さな体で懸命に頑張り、ついには乗り越えました。そしてその後も これまで同様、リリーちゃんとともにママ様の溢れんばかりの愛情に包まれながら素敵な時間を紡いできたのです。

 

晩年、大病を克服したクレアちゃんに今度は内臓の疾患が見つかりました。病名は「膵炎」大変厳しい病です。また合併症でしょうか、腎不全をも引き起こしてします。あれほどの大手術を乗り越えたクレアちゃんでしたが、なにせ老齢の身、とうとうここに最期の時を迎えるのでした。痛みの激しい病と聞いていますが、最期までよく頑張りました。ママ様の温もりを肌で感じながら傍らのリリーちゃんに見守られて天へと召されていったクレアちゃん。これからは痛みのない天国でどうかどうか安らかにお眠りください。

 

お骨となったクレアちゃんは、中陰が満ちる桜の舞い散る頃、大きな海へと還ります。リリーちゃん。ひとりになって寂しいけれども クレアちゃんが羨むくらいに長生きしてどうか悲しむママ様の力になってほしいです。それを一番、望んでいるのは、クレアちゃん、あなたですものね。そうですよね、クレアちゃん。