にゃん吉くんがとうとうご家族の元を離れる日がやってきました。
ご家族とにゃん吉くんが紡いだ愛おしい歳月、その始まりはパパ様が初めてお仕事をされた佐渡島での出会いでした。 19年前のある日、仔猫のにゃん吉くんは、ここがこれからの自分の居場所だと知っていたかのように自らパパ様の元へやってきました。パパ様も運命的な何かをお感じになられたのでしょう、にゃん吉くんを温かく迎え入れました。その瞬間からにゃん吉くんとパパ様のかけがえのない物語が始まったのです。
パパ様にとってもにゃん吉くんにとっても共に過ごした日々は言葉に言い表せないほど温かくて優しい時間でした。時の経過とともにママ様も家族に加わることとなり、また仲間の猫ちゃんも増えていつしかお家の中は温かさと愛情に満ち満ちていきました。そんな中、16年来の相棒、ファミリー猫のまーぶくんが亡くなりました。あれから1年余。寂しいけれどもにゃん吉くんはファミリーの一員、ロールくんと共にパパ様、ママ様を支え続けていたのです。
お火葬はご自宅前でとりおこないました。お見送りのひととき、眠るにゃん吉くんを見つめるパパ様の眼差しには感謝と愛しさが溢れていました。にゃん吉くんの側で過ごした時間のひとつひとつがパパ様の瞳の奥にしっかり刻まれていることでしょう。また、にゃん吉くんもあの日の出会いの時と同じ眼差しでパパ様の優しさ、思いの丈をそっと感じ取っていることでしょう。
さて、お空の上では大好きなまーぶくんが待っていますね。にゃん吉くん。いつかの日のようにまたふたりで仲良く寄り添い、パパ様、ママ様を見守っていてね。