ダックスフントの海斗(かいと)君、17歳が旅立ちました。
多くの人に親しまれた人気者。海斗君は、ファミリー犬のクレアちゃん、そしてお父様、お母様、お子様方やお孫ちゃん達と賑やかな日々を過ごしていました。ハンサムなお顔と元気いっぱいの振る舞い、そしてちょっぴり食いしん坊な一面で、ご家族皆の心をいつも和ませてくれていたのです。そんな海斗君のご葬送に伺ったのは、夏休みが始まったばかり晴天の日でした。
お茶の間で「清拭の儀」がとり行われました。三世代のご家族様からお悔やみに来られたご近所の方と順々に海斗君を優しく撫で清められ、その後のご納棺ではご家族様の手により海斗君にたくさんのお花が手向けられました。
ご出棺の時となりました。眠っているかのような穏やかなお顔の海斗君、ご家族様との最後のお別れは真っ青な空の下。悲嘆、慈愛、感謝、願い、様々な思いが陽炎のように揺らめく中、海斗君は静かに天へと昇っていきます。
山間の豊かな緑に囲まれたお家。家族愛の充つるちょっぴり賑やかなお茶の間。お散歩で出会う地域の優しい人々。街の喧騒とは無縁の、ゆっくりと流れる時間。きっと海斗君はその全てが大好きだったに違いない。もしかしたら“大好き”を通り越して 此処こそが海斗君にとってはまさに本当の天国だったのかも・・・ 人の温もりと愛情に包まれていた海斗君の日々を想像するだけで愛おしく、そんな確信めいた思いが私の胸を捉えて離さないのです。
幸せでしたね、海斗君。これからは天国から大好きなご家族の暮らしをそっと見守っていてください。可愛い弟妹達のご成長も楽しみですね。これまでほんとうにありがとうね。
海斗君のご冥福をお祈りいたします。