【金沢市】ミックス猫のゾロ君のご葬儀をお手伝いさせていただきました。
☆ ご葬送録
推定6歳、金沢市野町にある由緒あるお寺で暮らしていた猫のゾロ君が突然旅立ちました。
ゾロ君は、ある日ふらりとお寺に迷い込んできた野良猫さんでした。ご夫妻が初めてゾロ君を見つけられた時、被毛は汚れ、その被毛に隠れていた体もかなり酷い状態でした。
片目は見えず、歯も少なく、体のあちらこちらに傷を負っていたゾロ君。その痛々しい姿にどれほど過酷な環境を生きてきたのかが窺えました。
そんなゾロ君を迎え入れ、大切に育ててこられたのがご夫妻でした。この出会いによりゾロ君の猫生は一変。かつてボロボロだった姿は、今ではすっかり面影を変え、見事なアッシュグレーの被毛を纏った美しい猫へと変貌を遂げました。その毛並みを見ていると、これまでご夫妻がどれほど愛情を注いでこられたのかが自然と伝わってまいります。
ようやくたどり着いた安住の場所。ゾロ君にとってこのお寺は安心して身を寄せられる大切な我が家になりました。

しかし昨夜、ゾロ君は突然倒れ、そのまま帰らぬままとなってしまいました。あまりにも急なお別れでした。
ご葬儀はゾロ君が暮らしてきたお寺で執り行われました。ご住職のお経が本堂に響くなか、ご夫妻をはじめ、以前、ロングコートチワワの京四郎君のお見送りでご縁をいただいたママ様とお母様などご親戚の皆様がここに集われました。
そして、炉前での最後のお別れにお立合いいただいた皆様。皆の優しいお言葉がゾロ君の耳に届いて静かにお火葬が始まります。静寂が辺りを包んでいます。厳かななかにも慈愛に満ちたこの光景は、傷だらけでお寺にたどり着いた一匹の野良猫がいつしかご家族にとって大切でかけがえのない存在になっていたことをそっと教えてくれているようです。
ゾロ君の生涯は決して恵まれた環境から始まったものではなかったのかもしれません。けれど、たどり着いた先には優しいご夫妻がいて、安心して過ごせる居場所がありました。片目が見えなくても、歯が少なくても、傷を負った過去があっても、ありのままのゾロ君を受け入れ、慈しんでくださる方々がいらっしゃいました。
ゾロ君、よくここまで頑張って生きてきたね。美しいアッシュグレーの毛並みはご夫妻からたくさんの愛情を受けてきた証ですね。どうかこれからも大好きなお寺とご夫妻を見守っていてね。
ゾロ君のご逝去に接し、心より哀悼の意を表します。
このたびは、去年旅立った京四郎君(チワワ)のママ様よりご紹介をいただき、ゾロ君のお見送りをお手伝いさせていただきました。こうして再びご縁を繋いでいただけたことに心より感謝申し上げます。
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