お仕事日録

タロウ君のご葬送に思う。空気でありたい ー

タロウ君はヨークシャテリアとチワワのミックス13歳。4月頃から体調を崩しておりましたが、このところの蒸し暑さに勝てず本格的な夏シーズンを迎える前に天へと旅立っていきました。ご葬送には飼い主様である年配のご夫妻とご長男がお立合いくださいました。タロウ君は生後すぐにこちらのご家庭に貰われてきました。3兄弟の内、タロウ君だけがヨークシャテリアに近い遺伝子を受け継いでいるとのことで、ふたつの種の良い所を併せ持った個性的な美男子です。

 

ご夫妻にはご自宅にお伺いした時から最後のお別れに至るまでとても穏やかにご対応くださいました。奥様に生前のタロウ君のことについてお聞きしてもお見受けする限りとても平静なご様子でお返しくださっておられました。しかし、いざお別れの時が近づくや奥様は籠のなかで横たわるタロウ君にお顔を寄せ堰を切ったように泣き崩れられたのです。奥様は、気丈に振る舞わねばとの思いから湧き上がる悲しみをここまでずっと耐えておられたのでしょう。また、介護の間も心折れてはいけないとの思いでやってこられたに違いありません。  どうぞもう無理をなさらないで -

 

私どもはご葬送のお手伝いをさせていただくなかで、ご家族様のお気持ちに寄り添いつつも、でしゃばることのない、唯々空気のような存在でありたいと考えています - それが飼い主様 、そしてペットちゃんへの礼節ではないかと思うのです。

 

ご家族様にはお心安らかにお過ごしください。 タロウ君、天空は痛みにない世界。ゆっくりお休みください。