お仕事日録

ミニチュアダックスフントのココアちゃん、お母様を支えて生きた10年

お母様とふたりで暮らすミニチュアダックスフントのココアちゃんが旅立ちました。犬年齢の18歳は人年齢で云えば90歳前後。本当によく頑張りました。10年前にお母様はご主人を亡くされ、それ以降、ココアちゃんはお母様がひとり寂しくないようにと常にお側で支えてきました。

 

 

お仕事に忙しいお母様もお家に戻れば、ココアちゃんが必ず出迎えてくれる、だから今まで頑張り続けることができました。ココアちゃんもまた同様で、お母様の優しい笑顔をみたいばかりに一生懸命に生きてきたのです。ココアちゃんもその事をよく分かっていたのか「ココアちゃん、もう母さんのために頑張らなくてもいいよ」お母様がココアちゃんに最期にそう語りかけると、ココアちゃんはホッとしたかのように その後、静かに息を引き取りました。東京でお住まいのご子息、お兄様は、毎月、お母様とココアちゃんに会いに来ておられましたが、コロナの影響でここ1年ほどは全く会えない状況が続いていました。コロナ禍、頼りになるご子息様ともお会い出来ず、お母様もかなり心細く感じておられたことと存じます。ご子息様は、お母様のペットロスを心配され、お電話で色々とお母様にアドバイスしておられたようです。

 

 

お火葬はご自宅から少し離れた空の見渡せる場所でとり行いました。空からお父様も見守ってくれておられるようでお天気にも恵まれました。お立合いにはココアちゃんを可愛がってくれた叔母様も駆けつけてくれました。お父様がお亡くなりになる前は、お母様がお仕事の時にはお父様とドライブに出かけたりお散歩したりと父娘の時間を楽しんだココアちゃん。この空の彼方、お花いっぱいの広場で大好きだったお父様と遊んでいる夢でもみているのか、お火葬炉に収められた棺籠の中のココアちゃんの寝顔はとても穏やかなものでした。

 

お母様、ご安心ください。決して、お母様、ご子息様はココアちゃんを失ったわけではありません。なぜならココアちゃんはお父様の元に旅立ったのですから。これからは、ココアちゃんはお父様と一緒に天からお二人を見守り続けるのです。