キャバリアのももちゃん15歳が旅立ちました。
ももちゃんは、今年1月1日に起こった能登半島地震でお家が全壊し、飼い主ご家族とともに金沢に避難してこられたワンちゃんです。
ももちゃんは地震に遭遇するまではずっと穴水で育ちました。ファミリー犬の同じキャバリアのららちゃんと仲良く穏やかに余生を送っていたのです。あの日、ももちゃんもご家族さまと一緒におられたのではないでしょうか。我が家の愛犬レモンでさえその日は一日震えが止まらなかったのに、ももちゃん、ららちゃん、そして被災された多くのお家のペットちゃん達はどんなに怖かったことでしょう ― ほんとうに胸が痛みます。
私どもは震災以降、そのショックで体調を崩して亡くなってしまったペットちゃんを何度も見送ってまいりました。その度に被災されたうえさらに大切な家族まで失うことになった飼い主さまにお会いしてまいりましたが、そんな困難な状況の中でも精一杯のお弔いをしようとされる飼い主さま皆のお姿にはいつも泣かされてしまい、お気持ちに充分に寄り添えたのかと自問自答を繰り返すばかりだったのです。
お母さまとご子息とともに金沢の叔母さま宅に避難されたももちゃんは、亡くなる前日、後ろ脚で踏ん張れず、とうとう立ち上がれなくなってしまいます。病院で診てもらうも原因が分からずお家に戻るのですが、前日までは歩行していたとのことですのでおそらくは老いによる衰えなのでしょう。
次の日の朝方、ももちゃんは息を引き取りました。地震による影響があったのかどうかは分かりませんが、晩年怖い思いを経験するも、ももちゃんは最後まで頑張り生き抜いてきました。そんなももちゃんを心から褒めてあげたいです。どうかどうか、優しいご子息とお母さまを天国から見守っていてくださいね。約束だよ、ももちゃん。
ご冥福をお祈りいたします。