マルチーズのマイちゃんが亡くなりました。享年15歳。老衰でした。
マイちゃんがこちらのお宅に迎えられたは14年前、マイちゃんが1歳の時でした。ペットショップから繁殖犬として貰われていく予定だったところにこちらのご夫妻が飼い主として名乗りを上げられたのです。
ご依頼を賜わりご自宅に伺うとご夫妻とお子様方がお待ちでした。マイちゃんはと言うと、2キロにも満たない小柄でリビングの一角で横になっていました。こんな小さな体であるにもかかわらずこのお歳までほんとうによく頑張ってきましたね。マイちゃん。お疲れさま。どうか安らかにお眠りください。
お拭き清めの間、ご主人からは、マイちゃんと初めてお会いした時のことやマイちゃんに咬まれた時のこと、マイちゃんが全然云うことを聞いてくれなくて喧嘩したこと、お子様方とマイちゃんとの懐かしのエピソードなども伺いました。お子様方もマイちゃんをとっても可愛がられていたようです。
お火葬はご自宅玄関前でとり行いました。炉前でのお別れにはお姉ちゃまと僕ちゃんがご夫妻とともにお見送りされました。お火葬が始まると僕ちゃんは手で涙を拭いながら嗚咽しておられました。「マイちゃん。マイちゃん」と声にならない声で泣いておられるのです。消え入るようなお声ではありましたが、マイちゃんには必ずや届いていることと存じます。
お姉ちゃまも一時、炉の側を離れず、私どもに度々とお尋ねされるのでした。「マイちゃんは暑がっていないの?」「マイちゃんの体は溶けてしまうの?」と。マイちゃんが今まさにどんな様子でいるのかとても心配しておられるのです。お火葬が終わる頃には一番下のお子様がお姉ちゃまに抱かれてお見送りに来られました。
マイちゃん。みんなとしっかりお別れが出来ましたね。今まで通りこれからもこの可愛いお子様たちのご成長をどうか見守っていてくださいね。
ご夫妻様にはご用命いただき有難うございました。