5歳のトイプードル、くらげちゃんがお空へと旅立ちました。
くらげちゃんは、昨年、脚に腫瘍が見つかったため断脚手術を受けました。それでも一度は寛解、元気を取り戻していたのです。ところがまたここにきて血管のほうに肉腫が見つかりました。こんなにも小さな体でほんとうに一生懸命、病気と闘いましたね、くらげちゃん。辛かったね。どうかどうか今はゆっくりとお休みください。
実は、くらげちゃん、ご夫妻と出会う前はママ様のご親戚の下で過ごしていました。ところが、ある時からその方がご事情でくらげちゃんをお世話することが出来なくなってしまい、引き取り手を探していることを耳にされたこちらのご夫妻、当時はお二人きりで住まわれていることもあってくらげちゃんを譲り受けることにされたのです。それからのくらげちゃんは、今まで貰えなかった愛情をパパ様ママ様からたっぷり貰い 充実の日々を送ることとなりました。こうしてくらげちゃんとご夫妻はかけがえのないご縁で結ばれることになりました。そのご縁は今振り返れば、まさにはじめから目に見えない赤い糸で結ばれていたような、出逢うべくして出逢ったものだったのです。
くらげちゃんには大切な家族がいます。ミニチュアダックスフントの妹、うにちゃんとママ様のご実家が被災されたことでお預かりしている柴のミックス、ぎん君と猫のゆきちゃんです。ご夫妻を中心にファミリー皆で互いに励まし合い、くらげちゃんの闘病生活を支えてきました。遠くの病院への通院は、くらげちゃんにとっては言うに及ばずご夫妻におかれてもご負担だったと思います。「大好きな家族のみんなでこれからも一緒にお家で過ごしたい」そんなご夫妻の思いと同じ、くらげちゃんもまた「大好きなパパ様、ママ様の側で皆と仲良く過ごしたい」との強い思いで 辛く厳しい入院生活にも耐えながら頑張っていました。大手術に繰り返し襲い来る病と闘う毎日でした。それにしてもこんなに小さな体のどこにそんな力があったのでしょう ー 考えるにそれは、偏に愛のなせる業、結ばれし赤い糸の向こうに息づく奇跡だったのではないでしょうか。
くらげちゃんは短い犬生のなかでこうした辛い経験をしてきました。それはとっても耐え難いことに他なりません。それでもそれを上回る溢れんばかりの愛情をパパ様ママ様から貰ってきたのです。そして今、くらげちゃんはその愛情に包まれる中、ファミリーの仲間たちに囲まれながら愛される喜びを肌で感じて旅立っていったのです。
くらげちゃん。パパ様ママ様にいっぱいいっぱい愛されていたね。もしかしたら自慢したくて私達を呼んでくれたのかな。そうです、あなたが思う以上に伝わりました。こちらこそ赤い糸を感じることが出来て心が温かくなりました。ほんとにありがとう。どうかこれからはお空の向こうで、パパ様、ママ様を見守っていてね。
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くらげちゃんは七尾市から内灘まで通院していました。