お仕事日録

スコティッシュフォールドの杏子ちゃんが旅立ちました。

13歳のスコティッシュフォールド、杏(あんず)ちゃんがその生涯を閉じました。

 

腎臓の不調と向き合いながら、約2週間、懸命に病院へ通う日々。けれどもご家族様の願いとは裏腹に杏子ちゃんの病状は思うように回復へとは向かいませんでした。

 

お母様は、杏子ちゃんの体調が悪くなってからというもの、お休みになられる時も杏子ちゃんに寄り添いながら眠りに着かれました。その優しい日々のなか、杏子ちゃんはついに旅立ちの時を迎えます。最期は、お母様に甘えるようにすり寄ってくると撫でられるその温もりを肌で感じつつ 安心したかのようにそっと息を引き取りました。

 

「心のどこかでは覚悟をしていました」とお母様は語られました。それでも杏子ちゃんのいない日常を受け入れるにはかなりの時間が必要だとも感じておられるようでした。

 

炉前でのお別れでは、お母様を支えるようにお二人のお嬢様、お父様とご家族皆で、炉台に眠る杏子ちゃんに心からの感謝と永遠の愛を伝えられました。程なくして杏子ちゃんは皆に見守られる中、ご自宅の前から夏の夕空へと昇っていきました。ご家族と長く一緒に歩んだ年月。杏子ちゃんはご家族の愛を滋養に豊かに実り、ここに命を全うしたのです。

 

杏子ちゃん。ほんとうに幸せでしたね。これからは天国からご家族様を見守っていてね。