お仕事日録

温かなご家族に見守られて - キジトラ猫 ムンちゃんの旅立ち

キジトラ猫の男の子、ムンちゃん。享年3歳。ムンちゃんがここに生きた3年間はご家族の深い愛情に包まれた時間でした。

 


ムンちゃんは、保護施設からのご縁で繋がった子でした。もともとはワンちゃんを迎えたいとご家族で足を運ばれた場所での出会いでしたが、そこにいたのは新しい家族を待っている仔猫、ムンちゃんでした。

 

「動物と暮らす大変さを知れば、子どもたちも気持ちが変わるかもしれない」そんな思いでパパ様ママ様は最初、2週間のトライアルとしてムンちゃんを迎えられました。けれどもその時間はご家族の皆様にとって充分すぎるほどのものでした。お嬢様方もご子息もパパ様ママ様までもがムンちゃんの愛らしさに心を奪われ、この子と離れることなど考えられなくなってしまうのです。こうしてムンちゃんとご家族との温かな時間が始まりました。

 

 

保護施設で過ごしてきた時を包み込むようにムンちゃんはご家族から目一杯の愛情を貰いながら健やかに成長していきました。

 

お姉ちゃん達が大好き!お兄ちゃんが大好き!パパ様もママ様も、おば様も大好き!そして食べることも大好きで、ご家族からいただくおやつの時間も楽しみのひとつでした。その全てがムンちゃんの喜びであり、ご家族にとってもかけがえのない癒しであり喜びでした。

 

だからこそこんなにも辛いお別れが訪れるとは・・  誰が想像したでしょう、ほんとうに悔やまれてなりません。急に具合が悪くなり、すぐに病院に駆け込みましたが、結局、原因は分からずじまい。そのやり場のない無念さがパパ様のお言葉の端々に滲み出て私どもの胸をも締め付けてまいります。

 

ご訪問時に遡ります。本日、私どもはお約束のお時間より少し早めに到着いたしました。ご自宅の前でパパ様がムンちゃんらしき猫ちゃんを毛布に包み そっと抱いておられました。まるでいつものお散歩のように大切なひとときを過ごされているご様子でした。そんな大事なお時間を邪魔してもいけません。まだ少し早いお時間でもありましたので、私どもは一旦、その場を離れ、近くで待機することにしたところ、パパ様は私どもに気付かれたようで先にお声を掛けてくださいました。

 

パパ様の腕のなかで守られるように抱かれているその子が他ならぬムンちゃんでした。その後、私どもはパパ様に促されるままにご自宅に上がらせていただき、リビングでの「お拭き清め」に取り掛かりました。その間、ご家族様にはご家族様との出遭いからここに至るまでの経緯まで色々とお聞かせいただきました。

 

毛布の端からチラリと覗いていたお顔が「お拭き清め」に露わになるとその可愛いお顔は意外なほど柔和でどこか満ち足りた表情にも見えました。それはきっと、最期の時を迎えるムンちゃんのご家族様への思いがお顔に表れていたのではないでしょうか。私どもには「家族にしてくれてほんとに嬉しかった」「みんなに出逢えて最高に幸せだった」といった旅立つ寸前のムンちゃんの心からのお気持ちの表れだったような気がして仕方ないのです。

 

お話をいただくなか ご家族皆様のムンちゃんを想うお気持ちがいかに深いものであったかを痛切に感じ、更に多くをお聞きすればするほどに皆様のムンちゃんへの情の深さを思い知った私たち。だからこそそう思えるに至ったのかもしれません。

 


3年という時間は決して長いものではありませんが、ムンちゃんがご家族と過ごした時間はその長さ以上に深く温かなものでした。

 

ムンちゃんはご家族様と出逢ったその日から皆にたくさんの笑顔と温もりを届け、しっかりとその役目を果たしてくれたのだと思います。きっとこれからもムンちゃんはご家族皆様の心のなかで優しい記憶とともにあり続けるのではないでしょうか。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

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