お仕事日録

ミニチュアダックスフントのかなめ君が立夏ちゃんの元に旅立ちました

白山市のかなめ君は10歳のミニチュアダックスフンドの男の子です。

 

 

かなめ君は4歳の頃、脊髄軟化症という大きな病を患いました。この病気は病変が肺へ至ると命に関わることもある怖しい病ですが、かなめ君は奇跡的にそこまで進行することはありませんでした。しかしながら、後ろ足には不自由が残り、その後の生活は決して平坦なものではありませんでした。

 

それでも ご夫妻の献身的な介護とお父様が手作りされた車椅子に助けられ、かなめ君は元気に成長していきました。そのお姿はご夫妻にたくさんの勇気と喜びを与えました。

 

そんなかなめ君にメラノーマが見つかったのは、2年前に立夏ちゃんが旅立って1年ほど過ぎた頃でした。その後、病は少しずつ進行していきますが、かなめ君の生命力は最後まで衰えることがありませんでした。食欲も落ちることなく日々を過ごし、そんな彼の様子に獣医師の先生も大変驚いておられたそうです。

 

ご自宅へお伺いすると、かなめ君は穏やかな表情で静かに横たわっていました。そのお姿は2年前にお見送りさせていただいた立夏ちゃんの時と重なります。口元に腫瘍の腫れはあるものの、苦しみや辛さを感じさせることのない、まるで少し疲れたから横になっているだけのようにもみえました。

 

「お拭き清め」の後、ご夫妻は棺籠に納められたかなめ君をたくさんの美しいお花で飾られました。その後、かなめ君に何度も優しい言葉を掛けられると、お火葬に入る束の間の、最後の時間を過ごされました。

 

2年前、立夏ちゃんはご家族様に深く愛されながら15年の生涯を全うしました。あの日、お父様に抱かれて炉前で立夏ちゃんとお別れしたかなめ君の元気な姿が瞼に蘇ります。

 

かなめ君。4歳の頃に大きな病を乗り越えたと今日、初めてお聞きしました。そして、今も、お母様が「あなたのおしっこの介助が明日から出来なくなると思うとほんとうに悲しい」と消え入りそうなお声で仰っていましたね。立夏ちゃん同様、あなたもご夫妻の深い愛に包まれながら懸命に生き抜いてきたのですね。お父様が作ってくださった車椅子、ご家族に支えられながら過ごした日々。その一日一日があなたにはかけがえのない時間だったことでしょう。

 

ほんとうに素敵なご家族に出会いましたね、かなめ君。お父様、お母様とのお別れはとっても悲しいね。けれども虹の橋の袂では立夏ちゃんが待っています。どうかどうかこれからは立夏ちゃんと一緒に天国から愛するお二人を見守っていてね。

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