お仕事日録

日本猫のうぬ君が旅立ちました。

金沢城下の南で暮らしていた白茶虎猫のうぬ君、5歳が旅立ちました。

 

 

うぬ君は5年前、兄弟猫さんとともに保護されるとこちらのご家族に迎えられました。白い被毛を蓄えたワンちゃんや黒猫さん、兄弟猫さんとともに過ごした日々はうぬ君にとってかけがえのない時間でした。

 

お旅立ちの前日、お仕事から戻られたお母様はぐったりとしているうぬ君を目にして愕然とします。かかりつけの病院の診療時間が過ぎていたためお母様は他の病院を探されました。しかしながらどことも連絡が取れず やきもきするばかり。それでもその後、なんとかいつもの先生と連絡が取ることが出来たお母様、うぬ君を連れて病院へと駆け込みました。

 

診断結果は「肺炎」。それも重症化しているようで、うぬ君はすぐに酸素室に入れられ、そのまま入院することとなりました。しかしながらその後、回復を見ることなくうぬ君は力尽きてしまうのです。先生のほうでも種々手を尽くしてくださったようですが、本当に残念な結果となってしまいました。

 

ご家族様におかれてはあまりに突然のお別れ、お心の在りかすら定められぬことと存じます。心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

「お拭き清め」の際には、お母様とともに白毛のワンちゃんもお立合いされ、お別れの時間を過ごされました。兄弟猫さんや黒猫さんは見慣れない私どもがお伺いしていたためか、お姿を見せることはありませんでした。

 

ご自宅から車で2,3分の空の見渡せる広い場所でお火葬をとり行うため、ご家族様は自家用で、私どもは火葬車でその場所に向かいました。

 

夜の帳に包まれるなか「ご納棺」、「お見送り」と進みます。お父様、お母様、お嬢様、ご子息、ご家族皆様は炉台に眠るうぬ君の枕元に優しい色の花々を美しく飾られ、夜気も厳かな最後のお別れとなりました。炉に火が放たれるとご家族様に見守られながらうぬ君は静かに夜の空へと上って行きます。

 

 


うぬ君。5年でお別れはほんとうに寂しいね。でも どうかどうか悔やまないでいて。ご家族からいただいた愛はその時間を補わんばかりにとっても深いものだし、ましてや空の向こうにいる君をご家族様はこれからも変わることなく深く、そして長く愛し続けるのだから ー 謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

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