お仕事日録

ご葬送を終えての思い。”ありがとう、ももちゃん”

シーズーのももちゃんが17歳の生涯を閉じました。蓮根畑の広がる郊外のご自宅を訪ねます。多少風は強いもののこの日の空は快晴。天寿を全うしたももちゃんもこの空なら気持ちよく駆け上って行けることと思います。

 

 

ご火葬はご自宅の駐車スペースで執り行いました。立ち会われたのはお母様とお兄様、そしてお嬢お二人。ご依頼いただいたお父様はお仕事でご不在でした。

 

ももちゃんはお兄様が小学校の5年生の時にこちらのお家にやってきました。お兄様にとっては年の離れた可愛い妹でした。お兄様は炉に火が入れられるまで棺籠に納められたももちゃんの傍を離れず、ご焼骨中も時折その様子を、ご焼骨を終え火が止められた後も又、私どものご集骨の様子を見に来られておいででした。最後まで見届けけてあげたいというももちゃんへの思いを私どもも強く感じました。お嬢様たちは、始めは辛いお気持ちに耐えられずご収骨に立ち会われずにおられましたが、お兄様に促されたのでしょうか、後ほどお越しくださいました。それでよかったと思います。お辛いでしょうが、そのほうがももちゃんも多分喜んでくれるんじゃないか、私にはそう思えるからです。

 

お骨をご家族様にお渡しし 片付けを終えてご自宅を後にしようとすると、玄関からお母様を出て来られ お礼の言葉をいただきました。

 

こちらこそご用命いただき心より感謝申し上げます。そして、この青い空に旅立ったももちゃんにも感謝です。ありがとう、ももちゃん。もしかすると、あなたが私どもにご縁をくださったのですね。 - ペットちゃん自身が私どもにご縁を繋いでくれたのかもしれない - ご葬送を重ねるたびにいつもこの思いが私の胸を過るのです。