お仕事日録

ご夫妻とソックスちゃんを残して旅立ったビッケちゃん

ご依頼主様はお若いご夫妻。着いた先は金沢駅にもほど近いビズネス街の路地の一角。モダンな造りのマンション。猫のビッケちゃんはご夫妻と同じお母さんから生まれたソックスちゃんとここで暮らしていました。

 

ビッケちゃんの病名はガン。どこの部位にガンが見つかったのかはあえてお聞きはしませんでした。根掘り葉掘りお聞きするのは忍びなくもあり、また こんな小さな体で、ましてや痛いとも言えない猫ちゃんにとって、その病気の辛さ、厳しさは全く以て言うにも及ばないわけなのですから -

 

フワフワの被毛を蓄えたビッケちゃんの体を拭き清めるご夫妻。
辛かったろうね。もう頑張らなくていいんだよ。ビッケ。。 ご夫妻のお気持ちが手に取るように分かります。

 

少し離れたところではソックスちゃんがこちらを見ています。部屋の奥からビッケちゃんにお別れを告げに来たのでしょう、最後までその場を離れずにいました。 ソックスちゃん!ご夫妻の悲しみを癒やすことのできるのはあなた。これからも普段通りのあなたでいいのでどうぞ癒してさしあげて。ビッケちゃんもお空から応援してるはずだよ -

 

 

ご夫妻には、ご用命いただきまして誠に有難うございました。謹んでお悔やみ申し上げます。