お仕事日録

ティーリーフを携えてホクト君は旅立ちました

パピヨンのホクト君。美しい毛並みと端正なルックスで、人間だったらジャニーズに入っていたかも、と思うような綺麗な子でした。ホクト君は、16年前、アンジュちゃんというお姉さん犬と温かなご家族に迎えられました。アンジュちゃんは先に天国に行ってしまい、それ以降、ホクト君がご家族様を守ってきました。

 

私事ながら、うちも先代犬とともに現在飼っているユズを迎えました。先代犬とユズはべったりと仲良しだったわけではないのですが、先代犬のビーグル達が亡くなった時、ユズはとても心配そうにクンクンと鼻を鳴らし様子を伺っていました。きっとホクト君もアンジュちゃんが亡くなった時はすごく寂しかったろうね。今頃は、アンジュちゃんと再会し、ご家族様との想い出ばなしに花を咲かせているのかな。

 

お母様はフラダンスをされているお方で、ハワイに深いご縁もあることから、伝統的な風習に則り ホクト君の枕元にはお守りとしてお母様手作りのティーリーフ・レイが携えられました。アンジュちゃんが亡くなった時にはレイを渡すことが出来なかったもので、お母様はホクト君にアンジュちゃんの分も託しました。ティーリーフはフラダンスの衣装に使われたり ハワイアンジュエリーのモチーフにもなっている植物で、邪気を払い不幸を回避するという意味が込められているそうです。ホクト君、アンジュちゃんの分もどうか届けてね。

 

飼い犬にとって一番の幸せは飼い主の喜ぶ姿を見ることだと何処かで読んだことがあります。ご家族様にとってペットちゃんの死はなかなか受け入れることのできない大変悲しい出来事ですが、ご家族様がペットちゃんとの思い出に心を寄せることで少しでも悲しみが癒されたらいいなと、お別れに立ち会わせていただく度に思います。

 

ホクト君、アンジュちゃんの命が巡り、姿を変えて 飼い主様、ご家族様との再会を果たす時、ティーリーフのお守りが目印となるはずです。ホクト君、アンジュちゃん。それまでどうか皆さんを見守っていてね。