お仕事日録

チワワのマリンちゃん。明るく送り出してあげようね。

チワワのマリンちゃんが15年の生涯を閉じました。

 

ご訃報を受けて飼い主様宅に向かったのは今月の10日過ぎ、あの大雪の最中でした。深々と降り積もっていた昨日よりは多少収まったとはいえ、今だ路地に入るにはかなり勇気のいる状態でした。飼い主様には予めその旨をお話しさせていただき、お火葬車ではなく別の車で伺い、マリンちゃんをお預かりすることになることもご了承いただいておりました。なので、不手際があってはならぬと、この度はやむなくそうさせていただくことにしました。お火葬車は大きさもさることながら重量もあって弊社の敷地を出るにもかなり厳しい道路状況だったのです。ご自宅を訪ねるとご主人が私どもの車が停められるようにと駐車場の雪掻きをして下さっておられました。ご主人の思いの中ではお火葬車のお積りだったのだとしたら申し訳なく思います。

 

 

ご自宅では奥様とマリンちゃんがお待ちでした。マリンちゃんは毛布に包まれお顔だけ覗かせています。- 突然でした。亡くなる前の日まで元気にご飯を食べていたのに・・・ 心臓は悪かったけど食べることが大好きでとっても元気だったんです - スタッフがマリンちゃんの体を拭き清めさせていただいている中、奥様はぽつりぽつりお話しくださいました。涙を堪える奥様にご主人はお声を掛けられます。ー 悲しいのは今日まで。最後は明るく送り出してあげようね - 寂しさが込み上げるなかにあってご主人は奥様とご自分にも言い聞かせていらしゃるようでした。きっとマリンちゃんはお二人の元に帰って来られます。私はそう信じています。