お仕事日録

ミニチュアダックスフントのプリンちゃん 愛妻の元へ

ミニチュアダックスフントのプリンちゃんが旅立ちました。プリンちゃんは昨年5月に同じミニチュアダックスフントの奥さん、ココアちゃんを亡くしました。その後、ココアちゃんを亡くした寂しさの癒えないご家族に少しでも元気を取り戻してほしいとココアちゃんの分までその可愛いお顔で明るく振舞ってきたのです。しかしながらプリンちゃんとて人年齢で云うなら米寿を迎えるほどのお歳。暫くして今度はプリンちゃんに悪性リンパ腫が見つかってしまいます。病気の有無にかかわらず老齢であるプリンちゃんとのお別れがそう遠くないことは仕方のないことと甘んじて受け入れておられたご家族様でしたので、一緒になって病気と闘いながらもご家族様はプリンちゃんを連れて2度ばかり家族旅行にも出かけたりもしました。プリンちゃん!大好きな家族と楽しい思い出を作れてほんとに良かったね。

 

 

秋の訪れとともに少しづつ元気がなくなっていったプリンちゃんでしたが、11月に入り、いちごちゃんという新しい家族がやってくると先住犬としていちごちゃんを受け入れ、ふたたび元気を取り戻します。いちごちゃんはココアちゃんにそっくりなとってもキュートなチワックスの女の子。プリンちゃんはココアちゃんの面影をいちごちゃんに見ていたのでしょうか。これでご家族様も一安心。いちごちゃんの存在がプリンちゃん、そしてご家族様の心を前に向かせてくれたようです。

 

 

冬になってもプリンちゃんの闘病生活は続きます。いちごちゃんを迎えていったんは元気を取り戻したプリンちゃんでしたが、日を追うごとに生きる力は萎んでいくようでした。奥様はお風呂場ではなく寒くないように暖かくしたお部屋の中でおしめをしていたプリンちゃんの体を洗ったりと懸命に介護しておられました。その傍らでいちごちゃんは寝たままのプリンちゃんに寄り添いながら介護する奥様の援護をしていました。奥様からお見せいただいた画像の中、遠い目をして横たわるプリンちゃんの首元にお顔を寄せているいちごちゃんにココアちゃんの面影が映ります。私どもがココアちゃんのご葬儀にお伺いした際にココアちゃんは必ずまた戻ってきますとご家族様にお伝えしましたが、もしかするといちごちゃん、あなたはココアちゃんの生まれ変わりなのですか?それとも神様の命を受けた天使なのですか?

 

 

ココアちゃんが亡くなって8ケ月と1日。プリンちゃんはいつもの病院から帰宅して30分後、眠るように静かに亡くなりました。行く先は虹の架け橋。上った先の袂には愛妻ココアちゃんが待っています。プリンちゃん、ココアちゃん! どうぞこれからはおふたりでご家族様を見守りください。そしてお転婆すぎて危なっかしいいちごちゃんもどうか見守っていてね。