お仕事日録

ミニチュアダックスフントのジャッキちゃん この空もそうだったように

ジャッキちゃんが旅立ちました。

 

金沢の北部に位置する飼い主様ご夫妻のご自宅に伺いました。ご主人はお仕事に行かれているようで奥様がご対応くださいました。ジャッキちゃんはチャコール色の艶のある長い被毛を蓄えたミニチュアダックスフントです。とても美しく奥様にそっくりなワンちゃんでした。申込書に記載いただいたお名前が少し気になって奥様に「ジャッキーですか?」と確認させていただくと「ジャッキです」とおっしゃられました。ご記載の通り ジャッキちゃんで間違いありませんでした。ご主人が車好き、或いは車関係のお仕事をされておられるからそう名付けられたのだと思います。

 

金沢の北部に位置する飼い主様ご夫妻のご自宅に伺いました。ご主人はお仕事に行かれているようで奥様がご対応くださいました。ジャッキちゃんはチャコール色の艶のある長い被毛を蓄えたミニチュアダックスフントです。とても美しく奥様にそっくりなワンちゃんでした。申込書に記載いただいたお名前が少し気になって奥様に「ジャッキーですか?」と確認させていただくと「ジャッキです」とおっしゃられました。ご記載の通り ジャッキちゃんで間違いありませんでした。ご主人が車好き、或いは車関係のお仕事をされておられるからそう名付けられたのだと思います。

 

 

ジャッキちゃんが突然倒れたのは半年前の事でした。それでもジャッキちゃんはすぐに持ち直していつもと変わらない様子でした。しかしながらそれ以降、少しづつ食欲が無くなりだして心配になった奥様はジャッキちゃんを病院に連れて行きます。ドクターの診断はと言うと、心臓の弁が機能不全を起こして肺に水が溜まって影が見えるというものでした。ジャッキちゃんはその後、服薬治療を続けながら半年間、頑張り続けました。しかし闘病生活に徐々に体力が失われてまいります。最後には、いつ亡くなってもおかしくない、入院しても余命僅かだとドクターに宣告されてしまいます。我が家で穏やかに送り出してあげたいと奥様はジャッキちゃんをお家に連れて帰ることにしたのです。そして梅雨も間近に迫った6月初め、ジャッキちゃんは慣れ親しんだお家で息を引き取りました。

 

お火葬はご自宅から車で5分ほどの川沿いの公園でとり行うことになりました。ジャッキちゃんは奥様の運転する自家用車で。私どもはお火葬車で奥様のお車を先導する形で公園へと向かいました。

 

 

公園には車も人もおりません。しとしと雨がしっぽりと辺りを包んでいました。ジャッキちゃんをお火葬車にお運びして奥様が見守られる中、ご火葬が始まりました。奥様はお骨上げまでの間、ずっとお車の中でお待ちになられました。お火葬中には奥様のお気持ちを表すかのような先ほどまでの雨もお骨上げの頃には次第に止んでまいりました。「お母さん!そんなに悲しまないで」 ジャッキちゃんが奥様を心配し そう言っているかのようでもあります。いつしか向こうの空には低い暗雲が途切れ、晴れ間さえ見えてきました。公園は明るさを取り戻しつつあります。この空であればお骨上げも心配ありません。どんな時もジャッキちゃんはお母さんの手を煩わせることのない子でした。今日のお天気、この空もそうであるように。

 

ご冥福をお祈りいたします。