お仕事日録

うさぎのモカちゃん、今生のさようなら

うさぎのモカちゃんが子宮癌でなくなりました。御年9歳でした。昨年末に病巣が見つかり、約半年もの間、闘病していましたが、晩春のある日、飼い主様に見守られて旅立ちました。キャラメル色の背中に首からお腹にかけて真っ白のツートーンがとっても可愛いミニウサギのモカちゃん - 小さなこの命、その可愛い姿や仕草も、全ては永遠のものとなり、飼い主様の心の中でこれからも生き続けます。

 

 

子宮の腫瘍には「腺癌」「未分化肉腫」「線維肉腫」など様々なタイプがありますが、うさぎちゃんはほぼ全て子宮腺癌という悪性の腫瘍であると言います。4歳を超えたメスのうさぎの子宮癌の発生率は50%以上と異常に高く、加齢とともに発生率はさらに高くなります。9歳のモカちゃんは本当によく頑張りました。

 

そのような意味もあって飼い主様には9歳まで発症しなかったのは大往生だと思うとお話しさせていただいた私ですが、後になって同行していたスタッフに無神経だと叱られてしまいました。今思うと、お辛い時にあって飼い主様のお心をさらに揺さぶるような軽率な発言でした。確かに愛するペットちゃんの命の永さや重さはお手伝いをさせていただいている私どもが量ってよいものではないとあらためて考え直しました。反省します。私自身としては少しでも飼い主様のお気持ちが楽になればと思い、そうお話しさせていただいたのですが ・・・ あ、すみません、言い訳が過ぎますね。飼い主様にあられてはどうかお許しください。

 

お別れ際のモカちゃんのお顔はとても穏やかで今生、飼い主様と出会えたことをとても喜んでいるかのようでした。そんなモカちゃんは、、許してくれますか、、、ご冥福をお祈りいたします。