お仕事日録

フレンチブルドッグ 小麦ちゃん 小雪ママのもとへ

フレンチブルドッグの小麦ちゃんが旅立ちました。お母様からご葬儀ご依頼のお電話をいただいた時は信じられない思いでした。と言うのは、小麦ちゃんは今年6月に亡くなった小枝ちゃんの兄弟犬なのです。

 

お母さん犬 小雪ちゃんのご葬儀の日、飼い主様ご夫妻は小麦ちゃんのリンパが腫れているのを見つけすぐに病院に連れて行かれたとのことでした。お医者様からはリンパ腫と診断され、その後、治療を始めると容態も徐々に回復し元気を取り戻しつつありました。そんな中、生まれた時からずっと一緒だった兄弟犬 小枝ちゃんが亡くなっていまい、それ以降、再び具合を悪くしていたようです。リンパ腫の影響でしょうか、脳に癌が転移したのか、そのうち足が動かなくなってしまいます。そして、このお盆の最中、とうとう小麦ちゃんは力尽きてしまいます。心からお悔やみ申し上げます。

 

小麦ちゃんはママや兄弟を相次いで亡くし、その喪失感、寂しさは自らの体を蝕むほどに苦しいものだったものと考えます。今思うと、小枝ちゃんを見送ったあの日、日頃は元気な小麦ちゃんが虚ろな様子を見せておりました。もしかするとそれが病の予兆だったのかもしれません。

 

小雪ママ、小枝ちゃんと小麦ちゃんは、親兄弟でも全く性格が違っていました。小雪ママは甘えん坊でありながら慎重派。小枝ちゃんは大人しくて聞き分けの良いお利口さん、小麦ちゃんは愛嬌たっぷりなやんちゃ坊主。腕白だからこそ小麦ちゃんには突然訪れたふたりのいない寂しさに耐えられない部分もあったのではないかと思います。私どもはこうして三度ご縁をいただきましたが、どのこのご葬儀を振り返っても、皆、お父さん、お母さんに迷惑をかけないように旅立たれています。ご夫妻がこれからどんなお気持ちでお過ごしになられるのかを思うととても心配です。悔しいですが、私どもには、ご夫妻に愛する子たちとの楽しかった思い出を笑顔で立たれる日が一日も早く訪れるようお祈りする事しか出来ないのです。

 

今頃、小麦ちゃんは先だった小雪ママと小枝ちゃんと再会し、あの短い尻尾をちぎれんばかりに振って燥ぎ回っていることでしょう。ご夫妻におかれてはお寂しいでしょうが、小麦ちゃんが元気な姿でママたちと一緒に過ごす姿を是非とも想像してほしいと存じます。ご夫妻と一緒に過ごした日々と同様、3匹とも本当に幸せそうにしているのではないかと思うのです。ただ一つの気がかりはお父さんとお母さんの事。残されたご夫妻にはどうか愛する子たちのためにこそ、お心穏やかに少しづつでも明るい気持ちになれるようお過しくださいますように -

 

 

 

ご夫妻には小枝ちゃんと小麦ちゃんの幼い頃の画像をお借りしました。とっても可愛いですね~