お仕事日録

カナリア 菊千代君の心の中に雨は降る。

今年の8月は終盤にかかり全国的にも雨の日が続いていました。お火葬のご依頼をお受けしたその日も大粒の雨が降っていました。お待ち合わせの場所に到着するとすぐに飼い主様らしきご夫妻が私どもに気づきお声かけくださいました。

 

 

菊千代君は御年10才。カナリアの平均寿命は7~8年と聞いていますので、菊千代君は本当によく頑張り、長い間、生きてくれたものと思います。雨の中でのご遺体のお拭き清めは、飼い主様にもご迷惑をお掛けすることもあり、お拭き清めは私どもにお任せくださる旨 お伝えし、この場はご遺体のお預かりだけとなりました。

 

 

お拭き清めとお火葬を終え、お骨壺にお骨を収めて先ほどの場所へと出向き、お待ちいただいていたご主人にご返骨させていただきました。お引き取りの際、お骨となった菊千代さんをお撮りして画像をお渡しするお約束でしたのでしっかりと残った小さな頭のお骨や細かな体のお骨の画像をお骨壺と一緒にお返しいたしました。ご主人様も穏やかなお気持ちで受け取っていただいたようです。この時も雨は止むことなく続いていました。いっぱい愛してくれたご夫妻と別れた菊千代君の心の中のように悲しい雨はいつまでも降り続けていました。

 

弊社ではご遺体をお預かりする場合、飼い主様のご要望であれば、ご焼骨後のお姿を画像に収め、ご返骨時に飼い主様にご確認いただくことも行っております。

 

菊千代君のご冥福をお祈り申し上げます。