お仕事日録

心を繋いだチワワのピース君

チワワのピース君、15歳が亡くなりました。ピース君は心臓を少し患ってはおりましたが、その日の朝、ご飯も普段通り食べ、ご家族皆様がお出かけするのを見送りました。しかし、ご家族様が帰ってこられた時にはピース君はすでに亡くなっていたのです。どんなに驚かれたことでしょうか。ご家族様には心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

ピース君は訳あって飼い主様の妹様のお家に住んでおりました。去年の8月、ピース君は元の飼い主様を亡くしました。現在の飼い主様はその亡くなられたお方と一緒にお住みになっておられた方なのです。主を失ったピース君を引き取った今の飼い主様はその後 ペットの飼えない住居に転居されることとなり、近隣の町にお住いの妹様にピース君を預けることにされました。時々しかピース君に会えない飼い主様でしたが、会えた時のピース君は小さな体を震わせて大喜びしていたそうです。

 

お火葬は妹様のご自宅近くの静かな公園で飼い主様と妹様にお立会いいただき執り行いました。秋の穏やかな陽ざしが地に降り注ぐ中 ピース君は旅立ちました。この青い空の向こうにはもう一人の飼い主様がピース君をお待ちいただいていることと思います。飼い主様にとってピース君の元の飼い主様はとても大切な人でした。お二方のお心を繋ぐ糸があるとすればその糸の結び目はまさにピース君によってより硬く結ばれていたのです。素敵な存在だったのですね、ピース君。今は元のご主人の懐かしい膝のうえで安心して寝そべっていることでしょう。