黒毛がとても美しいミックス猫 クロスケちゃんが旅立ちました。

飼い主様ご夫妻曰く、クロスケちゃんは２週間前までは食欲がないながらも元気でいたとのこと。しかし ここ最近はお水も飲めなくなっていたようなのです。そして昨日、とうとう息を引き取ってしまいました。腎不全を患っていたようです。私は、１９歳というクロスケちゃんの年齢を考えるに彼は本当によく頑張ったと思います。悲しみのなかにおられるご夫妻様にあられては何のお慰めの言葉になるとも思いませんが、あえてそう言わせていただきたく存じます。

清拭の儀の後、お火葬はご自宅の駐車スペースでとり行うことになりました。ご夫妻様にお立会いいただけてクロスケちゃんも安心して空へと昇って行けたのではないでしょうか。

クロスケちゃんには先に亡くなったモカという名前の兄弟がいました。モカちゃんはお骨となった後もずっとお家の壁棚からモカちゃんを見守り続けていたのです。

クロスケちゃんのご焼骨が終わると辺りはすっかり暗くなっていました。ご夫妻にお骨を確認していただいた後、クロスケちゃんのお骨を粉骨させていただくことになりました。お骨をパウダー状に加工させていただくことでご自宅でのご供養がコンパクトに行うことが可能になります。お骨壺もかわいい小さなお骨壺にさせていただきました。また、ご夫妻様のご要望でモカちゃんのお骨も加工させていただきました。もちろんモカちゃんのお骨壺もクロスケちゃんと同じ大きさの小さなものに替えさせていただきました。これからはあの壁棚の上でふたり仲良く並んで収まり ご供養されることになるのでしょう。

全てを終えてご自宅を離れて大通りに出ると車窓から海の香りが風に乗って入ってきました。今頃、クロスケちゃんはモカちゃんに会えているのかな。クロスケちゃん、モカちゃんとともにお空からご夫妻ご家族様をどうか見守っていてください。