お仕事日録

パグの小梅ちゃん 「我が家の長女です」とお父さん

パグの小梅ちゃん、15歳が老衰で亡くなりました。

 

小梅ちゃんのお父さんは金沢市内でレストランを経営しています。若い頃、小梅ちゃんはお店の看板犬でした。老いた今は、お父さんと多分、当時 お父さんの彼女で今は奥さま、そしてお二人に似てとっても可愛いお嬢さまと、マンションで余生を送っていました。元気な頃は同居の若い猫ちゃんの餌を食べてしまうほど食欲旺盛だったみたい。今も、とりわけ体に悪いところはないものの15歳という年齢を考えるにご家族さまにはそれなりの覚悟を持たねばならないお歳でもありました。

 

 

お父さんのお仕事が忙しくなる年末の2~3週間、頑張っていた小梅ちゃんでしたが 年が変わろうという大晦日、具合が悪くなります。小梅ちゃんの体調を気にしつつもご家族様はお父さんのご実家でご一族の皆さんとワイワイと楽しく過ごします。その横で小梅ちゃんは静かに時を過ごしていました。小梅ちゃんの体の具合が気になるものの、ひとりにしておくことも出来ず、ご家族さまは小梅ちゃんを連れてご実家でご一族ファミリーと一緒に過ごされることにしたのです。ご実家も方たちも小梅ちゃんを以前からよく可愛がってくれていたので安心でした。ご実家では小梅ちゃんはお嬢さまと一緒に寝たのだそうです。そんな小梅ちゃんでしたが、とうとう天国からお迎えがやってまいります。お家に戻った後日、小梅ちゃんは静かに息を引き取りました。それはお父さんが仕事始めの夜でした。

 

今思えば、小梅ちゃんはご家族皆さまの予定を分かっていたかのように旅立つ日を選んでいたようでありました。最後に懐かしいご家族の皆さまに会えて小梅ちゃんは最後まで幸運だったと思います。ご一族ファミリーの皆が楽しく語り合うその傍らで最期の時を過ごした小梅ちゃん、きっと皆さんの笑顔を胸に抱いて明るい気持ちで旅立たれたのではないでしょうか。

 

お骨上げはご自宅でしめやかにとり行われました。「我が家の長女です」とお父さん。お気持ちが痛いほど伝わってまいります。お仕事に頑張ってきたお父さんを励まし続け、お父さんの愛するお母さんに寄り添い続けた小梅ちゃん。これからは大好きな妹であるお嬢さまの健やかなる成長を願い見守り続けてくれるに違いありません。ご冥福を心よりお祈りいたします。