お仕事日録

イタリアングレーハウンドのべポ君、ロビンちゃんの元に

イタリアングレーハウンドのべポ君が天へと召されていきました。べポ君は真っ白い胴体に腰にはまん丸の大きなグレーの斑点が個性的なとても素敵な男の子。享年10歳でありました。

 

べポ君は私どもが2年前にご葬送のお手伝いをさせていただいたトイプードル、ロビンちゃんのファミリーです。ロビンちゃんのご葬送の時にはとても元気にしていたべポ君でしたが、半年前に癌が見つかります。その後、手術に成功し一旦は体力を取り戻しつつあったベポ君。しかし日を追うごとに食欲が減退、目に見えて弱っていきました。

 

べポ君の回復を願う飼い主様ご夫妻、可愛いお子様方も含めご家族全員が同じ思いで祈る日々が続きます。しかし残念なことにとうとうその時がやってきました。お仕事からお戻りになられた飼い主様はいつものようにべポ君の様子を確かめました。静かに伏せています。それにしてもどこかいつもと違う。。嫌な予感に飼い主様は動揺を抑えつつも今一度、べポ君の様子を確かめました。べポ君はすでに天へと召された後でした。お母様のお話では、べポ君の体にはまだ温もりが残っていたとのこと。きっと私の帰りを今か今かと待ってくれていたのでしょうとお母様はその時を振り返りお話しくださいました。

 

お火葬はロビンちゃんの時同様、ドッグランの横でとり行いました。愛犬家である飼い主様がファミリーのワンコちゃん達のために自家用のドッグランを設けました。そのドッグランには先代犬達のお墓もあります。ロビンちゃんのご葬儀の時、お母様はいずれロビンもこちらのお墓に入るのですと仰っておられました。ロビンちゃんは2年経た今もご自宅内でご供養されておられるようです。

 

 

べポ君はご家族様に見守られるなか旅立っていきました。ロビンちゃんのご葬送を終えたあの日、お母様には、またお願いすることもありますからもみの木さんにはお仕事、長く続けてくださいね、と仰っていただきました。お辛い中にあって私どもを労いお励ましくださるご夫妻には感謝しかなかったのです。しかしそれがご夫妻は、今、愛おしい愛犬のひとり べポ君を亡くされ私どもがこうしてここにお邪魔しているのです。なんとも複雑な思いではありますが、あの日 お母様からいただいた嬉しいお言葉を裏切るような残念なご葬送には決してしたくはない。私どもはその思いを強くし 誠心誠意努めさせていただきました。

 

ご夫妻には今一度ご用命いただき本当に有難うございました。べポ君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして、べポ君。先代犬たちが待つ天国で皆と一緒にご夫妻ファミリーのこと、どうか見守っていてください。