お仕事日録

お風呂が大好きだったハリネズミのおはぎ君

ハリネズミのおはぎ君が旅立ちました。

 

ここは犀川ほとり、おはぎ君のご自宅です。つぶらな瞳でにっこり微笑むように眠っているおはぎ君。飼い主であるお嬢さまとお母さまがおはぎ君との最後のお別れにお立合いくださいました。

 

 

ハリネズミちゃんと言えば、ツンツンとしたお背中全体を覆う棘のような硬い体毛に目が行きがちですが、実はお腹側がとってもユニーク、平たいお腹の四隅にちょこんと生えてるピンク色のおみ足、その可愛さに誰もが魅了されてしまうのです。4歳のおはぎ君。ハリネズミちゃんの4歳は決して若くはありませんが、つぶらな瞳、キュートなお口、ピンクのお腹はどこか赤ちゃんのようにも見えてしまうほどの可愛さなのです。

 

お拭き清めが始まりました。まずは弊社スタッフがおはぎ君のお顔からお腹、手足を拭かせていただきました。「久しぶりにお腹を拭いてもらったね」お母さまがおはぎ君に語りかけます。おはぎ君はお風呂が大好きでしたが、老齢のためでしょうか、具合が悪かったここ最近はお風呂に入れずにいたようなのです。お拭き清めの最後には大好きなお二人にも優しく拭いてもらったおはぎ君、お風呂での至福の時を思い出しているのでしょう、お顔が一層優しく微笑んで見えるのでした。

 

おはぎ君。川面に渡る風に乗って戻っておいで、いつの日かお嬢さまの元に。おはぎ君のご冥福を心よりお祈りいたします。