お仕事日録

ミニチュアダックスフントの南和(なお)君が旅立ちました。

ミニチュアダックスフントの南和(なお)君、13歳が旅立ちました。

 

 

南和君は今年3月に亡くなった黒柴の女の子、りんちゃんのパパさんのご実家のワンちゃんです。南和君はりんちゃんのことが大好きでした。南和君は2年程、こちらのお家でりんちゃんと一緒だったのです。りんちゃんのパパさんがご実家のお父様に躾をしてほしいとりんちゃんを預けられたのです。小太郎君という柴の男の子も一緒に預けられたのですが、その小太郎君は今もパパさん宅で元気に過ごしています。りんちゃんのご葬送の時に小太郎君はお家の玄関でりんちゃんを見送りました。小太郎君は明るい毛色のハンサムボーイ、ママさんのお隣で静かに見守ってくれていました。そんなこんなで南和君にはファミリーと呼べるワンコちゃん達がいたのです。

 

 

南和君は人懐こくてとても寂しがりやさんでした。人が訪ねて来ようものならその場を離れずお愛想を振りまき、お父様がご就寝される頃になると決まって一緒に寝床に連れて行けとお父様の側に寄ってきて寝室に連れて行こうとするのです。そしてお父様が体を横にされるとすぐさま体をくっ付けてきては安心を得たかのようにスヤスヤと眠りに入るといった具合でした。

 

南和君、2月頃から段々と体調を悪化させていました。が、なかなか原因が見つからず 4月になってようやく膵炎と診断されるのでした。以降、膵炎の治療を続けていましたが、回復が思いの外 遅いため再検査を受けます。その結果、悪性のリンパ腫が見つかるのです。膵炎とリンパ腫の両方の治療を同時に受けることになった南和君ですが、その体力は衰えるばかり。ドクターからは入院を勧められ、お父様、お母様は南和君を取り急ぎ入院させ、南和君の容態を見に病院に毎日 通い詰めます。南和君はお二人が会いに来られる度に迎えに来てくれたと思い、ゲージの底を搔きむしりながら「出して!置いて行かないで!」と泣き通しだったのです。ご夫妻は不憫な南和君を見兼ね、お家に連れて帰ると決断されます。その後の南和君はお家から点滴に通いながらもお二人の元で元気を取り戻しつつありました。しかしながら南和君にはすでに病魔を抑え込む力はありません。7月の暑さ厳しい日、ついに天へと旅立つのでした。

 

最後は辛かったけど、ご自宅に戻れてほんとうに良かったね。南和君、今はゆっくりとお休みください。

 

南和君はミニチュアダックスフントの先代犬 ロンが亡くなった後に動物病院の先生の伝手で広島からこちらのお家に貰われてきたワンコちゃんです。仲良く遊んだりんちゃんに天国で再会し、初対面となるロン君とも虹の広場で楽しく過ごすことでしょう。

 

ご夫妻にはお二人だけとなり寂しい日々が続くかと存じます。お二人に愛されたワンコちゃん達は懐かしき日々を決して忘れません。南和君、りんちゃん、先代犬のロン君、ファミリー皆が遠い空からお二人を見守ってくれていることと思います。どうかご夫妻様にはくれぐれもご自愛くださいますように。南和君のご冥福をお祈りいたします。