お仕事日録

ミニチュアダックスフントのハナちゃん、くーちゃんに託して。

ミニチュアダックスフントのワイヤーヘアード、ハナちゃんが膵臓の病気で旅立ちました。享年14歳でした。

 

ハナちゃんは令和元年の夏に旅立ったアビシニアン、寛吉君のファミリーです。寛吉君のご葬儀の時にお座布団の下に潜ってこちらを窺ったり、遠目で観察したりと落ち着かない様子のハナちゃんでした。確かに数えてみればあれからもう4年が経過しており、あの日から今日までしっかりと生き抜いてきたハナちゃん、本当によく頑張ったと思います。

 

 

ハナちゃんは少し前から具合が悪くなり、ここ最近は寝たきりでした。それでも食欲は旺盛で、「まだまだ病気なんかには負けないわ!」と言わんばかりに食べていました。

 

ご自宅には、寛吉君のご葬儀と同様 お母様とお嬢様がいらしゃいました。寛吉君のご葬儀の時、お拭き清めの儀にあたり寛吉君を前にしてお嬢様は少し怖いとおっしゃられていました。お嬢さまにとって愛する者とのお別れはおそらく初めての事だったのでしょう、それでもお母様に促されるまま恐る恐る手を伸ばし寛吉君を拭き清めておられたお嬢様。そんなお嬢様も今はもう高校生、この度のハナちゃんのお拭き清めではお悲しみのなかにも落ち着いたご様子でしっかりと応じてくださいました。

 

一昨年の暮れにこちらのファミリーに加わったのが保護猫のくーちゃんです。何にでも興味津々のクーちゃんは闘病中のハナちゃんにもよくちょっかいを出していたのだそう。今日も寛吉君の体重をお計りしようと用意したお籠に何度も飛び込んでその居心地を確かめていました。その挙句見兼ねたお嬢様に別の部屋に閉じ込められてしまうのでした。クーちゃんは同じ猫でもハンサムでスマートな物腰だった寛吉君とは違うお茶目さんキャラなのかもしれません。

 

そんなくーちゃんに大好きだったご家族様を託し、お嬢様のご成長をしっかりと見届けて旅立ったハナちゃん。お疲れさまでした。どうか神様の身許で安らかにお眠りください。そして寛吉君とともに天国からご家族皆を見守っていてね。