一昨日にお火葬にお伺いしたお宅のママ様からお電話をいただきました。前々日夜半に愛猫ちーちゃんをお見送りさせていただき、昨夜 ママ様がお家に戻られる時間を見計らってご自宅にちーちゃんをお返しに伺ったばかりでした。
ママ様からお話を聞いた私どもは一瞬、言葉を失いました。あの日、ちーちゃんをママ様と一緒にお見送りしたふくちゃんが亡くなったと。。まさかそんな、、なんということでしょうか、ちーちゃんが大好きだったというあのふくちゃんがちーちゃんの後を追うのように旅立ったと仰るのです。私の目にはちーちゃんを涙で見送ったママ様のお顔が浮かんできました。瞼の奥のそのお顔は一層 暗く沈んでいました。
ちーちゃんのお見送りにママ様に抱かれて私たちの前にやってきた一昨日のふくちゃんは3年前、しまちゃんのご葬儀に出逢った時より細く小さくなっているようにみえました。が、しかしまさかこんなに早くに旅立ってしまうとは。ママ様のお気持ちを考えると胸が締め付けられる思いです。心よりご冥福をお祈りいたします。
ご自宅を訪ねました。ママ様の他にふくちゃんとは縁の深いご子息もご同席、最後のお別れにお立合いくださいました。ふくちゃんは保護されて声が枯れるほど鳴いているところをご子息とママ様がお家にお迎えした猫ちゃんです。帰りの車の中ではお腹を見せてもう家族の一員になっていたとのこと。当然 そんなふくちゃんですからちーちゃんもすぐに受け入れ 我が子のように可愛がっていたみたいです。
生後3ケ月の頃です。ふくちゃんに悪性リンパ腫が見つかります。このままでは余命3ケ月と言われ、以後、治療が始まりました。高額な治療費がかかる中、ママ様は宝くじを購入、そしてそれがなんと当たりだったのです。治療費を宝くじ当選に変えて持ってきてくれたふくちゃん、福を齎しママを助けるのでした。その後、8年弱の時を経てリンパ腫を寛解。以降、病気がちではありましたが、16歳になるまでファミリー猫のしまちゃんや先に亡くなったちーちゃん、ことのほか可愛がってくれたお兄様と一緒に楽しい時を過ごしてきました。
ちーちゃんの時同様、ふくちゃんをお預かりしてお火葬に向かいました。お骨のお返しは明日、ママさまの仕事帰りを待ってお届けします。夜がめっきり冷えてきました。それにしてもお兄様が自分のお家に戻ればご自宅ではママ様ひとり。ママ様は今夜どんな思いで一人過ごすのでしょうか。ふくちゃんにお願いです。お空に行っても、ちーちゃん、しまちゃんと一緒にママ様のことをどうかどうか見守っていてほしいです。