お仕事日録

セキセイインコのまるちゃんが天へと羽ばたきました。

鮮やかな黄色が美しいセキセイインコの女の子、まるちゃんが6歳と5ケ月で旅立ちました。

 

まるちゃんの飼い主さまご夫妻はこのところ様子がおかしいまるちゃんを動物病院に連れて行かれます。お腹に腫瘍が出来ていると思いもよらないドクターの見立てにご夫妻は愕然とされたのです。

先生が仰るには、だからと言って外科的に対処したとしてもまるちゃんのような小さな体には負担が大き過ぎて死に至る確率は接して少なくないとのことでここに至っては自然に任せるしかないだろうとも申されました。

 

 

あまりに突然のことで何の心の準備も出来ていなかった。ご夫妻はその時の心情を今ここに吐露されましたが、その後もお二人はまるちゃんの命の火が消えるまでしっかりと見守り続けられたのでした。

 

まるちゃんのお拭き清めをとり行いました。濁りのない真っ黄色の長い羽が目にとても鮮やかです。お拭き清めの途中にパパさまは奥の部屋から可愛いお顔のワンコちゃんを抱いて戻ってこられました。まるちゃんの2歳年下の、ポメラニアンとチワワのミックス、こてつ君です。ここからはファミリーの一員であるこてつ君もパパさまの膝の上でまるちゃんのお拭き清めに加わりました。

 

こてつ君にはまるちゃんがいつものマルちゃんでないことが分かるようでした。少し興奮しているようなのです。唸ったり吠えたりするのではなくてパパさまの腕の中でマルちゃんのことを気にしながらいつになくソワソワいるのです。ママさまが仰るには、こてつ君はまるちゃんのことが大好きでしたが、まるちゃんはと言うと自分よりも体の大きいこてつ君を少し怖がっていたみたいでしたと。大人しそうなこてつ君ではありますが、まるちゃんにはさすがに大きくて近づいたりは出来ない存在だったのでしょう。それでもこてつ君の仲良ししたい、一緒に遊びたいといったそんな好意的な気持ちは賢いまるちゃんだからきっと気づいていたのかなと思います。

 

お火葬は駐車ポーチでとり行いました。まるちゃんは大好きなパパさま、ママさまに見守られながら空へと上がって行きました。パパさまはお家に戻られた後もお部屋の窓から冬の空に薄く立ち昇る煙となって旅立つまるちゃんをずっと見守り続けておられました。こんなにも愛されて。まるちゃん、ほんとうに幸せでしたね。

 

☆彡

 

イラストは娘にイメージを伝えて描いてもらいました。まるちゃんがここに生きた証としてファミリーの一員であるこてつ君と一緒にイメージしました。

 

まるちゃんのご冥福をお祈りいたします。