サビ猫とキジ猫の良いところをとった美猫のくりちゃんが旅立ちました。享年17歳でありました。
くりちゃんはかつてご葬送のお手伝いをさせていただいたりんちゃん、みかんちゃんのファミリーです。くりちゃんとりんちゃんは実の姉妹でこちらのお宅に貰われてきて以来、先住していたみかんちゃんとも仲良くなって、3匹はもうさながら三姉妹のように過ごしてきました。
令和2年にりんちゃんが旅立ち、昨年 みかんちゃんが旅立ちました。ひとりになったくりちゃんですが、寂しさからか、最近になって少し認知症の症状も出てきていたのです。くりちゃんは小さい時から肝臓を悪くしたり、近々では甲状腺を患ったり、背中にできものが出来て大変痛い思いもしてきましたが、終末には脳障害を起こしてしまうのです。
生涯 病気がちだったくりちゃんではありましたが、三姉妹の中でも一番長生きしひとり頑張ってご夫妻を支えてくれていたのです。みかんちゃんが旅立って一年余、くりちゃんは大好きなお母さまを独り占め出来るようになりましたが、ここにとうとうその生涯を閉じるのでした。
お近くでお住いのお嬢さまご夫妻がお見舞いにご実家に来られた日、お二人が帰られた後、お母さまが伏せていたくりちゃんの頭を優しくお抱えになられるとくりちゃんは安心したかのようにすーっと息を引き取っていきました。お嬢さまご夫妻に最後に一目会え、尚且つお母さまの優しい手の中で永遠の眠りに着いたくりちゃん、ほんとうに幸せな最期だったと思います。
お火葬は、ご夫妻、お嬢さまご夫妻とお嬢さまご夫妻と愛犬ファナちゃんもお立合いいいただき、りんちゃん、みかんちゃんの時と同様、ご自宅の玄関前でとり行いました。みかんちゃんのご葬送の折にお家の中からニヤーニヤーと声を上げて泣いていたくりちゃんの姿が昨日のように脳裏に蘇ってまいります。くりちゃん。どうか安らかにお眠りください。
思えば、保護猫ちゃん達をお迎えし幸せな猫生を与えてこられたご夫妻です。くりちゃん、みかんちゃん、りんちゃん、そして私どもがお会いしたことのない先代ペットちゃんまでも強い思いでご夫妻の幸せ、ご家族さまの幸せを願っていることでしょう。
天国のりんちゃん、みかんちゃん。くりちゃんが今そちらに向かいました。どうか宜しくお願いいたします。
ご家族さまには三度ご用命いただき有難うございました。またお嬢さまの愛猫ミアちゃんにもご縁をいただき有難うございました。