金沢市小将町の看板犬、トイプードルのエマちゃんが20歳と2ヶ月という大往生で虹の橋を渡りました。
熊本の飼い主様のご事情により手放されることとなったエマちゃんは不思議なご縁に導かれ、飛行機に乗って金沢へ。あの日からこちらのお寺のご住職様のかけがえのないご家族として、お寺の心温まる“看板娘”として 多くの方に愛され続ける日々を過ごしてきました。

トイプードルの寿命のギネス記録まであと僅か8ヶ月。エマちゃんは立派に、そして健気にその20年の命を精一杯生き抜いてきたのです。エマちゃんはご住職と片時も離れず どこへ行くにもいつも一緒でした。ご住職が外国の方へお習字を教えていらっしゃる時も、お葬儀でご参列の方々がいらっしゃる時も 人懐っこい笑顔でお集まりの皆様の心をふっと和ませ、たくさん可愛がられてきたのです。
今回のお見送りには、ご住職からご依頼でお手伝いさせていただくことになった猫のシロちゃんのご火葬の際にもお立合いくださったご住職のお友達も駆けつけてくださいました。炉台いっぱいにお花を敷きつめてご住職とご友人は愛おしいエマちゃんをお心込めてお見送りされたのです。炉に火が放たれ、空へと昇るエマちゃん。それを静かに見守るご住職 ー
ご住職がお車で出かける時には、助手席のドアを開けるや否や、座席に駆け上がる、そんな元気な頃のエマちゃんを見てきた私どもにはご住職のお気持ちが痛いほど伝わり胸が締め付けられる思いです。
忘れもしません。シロちゃんのお旅立ちの時、あの瞬間、雨上がりの空に急に日が差してきて大きな虹が掛かりました。そして瞬く間にその光は大きく広がるとお見送りされていたご住職、ご友人、私どもをも優しく包み込みました。しかし今回は、雲ひとつない真っ青な空 ー
エマちゃん。ほんとうに幸せだったんだね。そう、その凛とした青さはご住職と過ごした20年間の揺るぎない幸せを静かに物語っているようにも思えたのです。

*左の画像はシロちゃんご葬送時に空にあらわれた虹(2022年11月某日、撮影)
このたびは、お寺で過ごしたご長寿トイプードル、エマちゃんのご葬送をお手伝いさせていただきました。
ペットフューネラルでは、愛おしいペットちゃんのお旅立ちをご家族様のお気持ちに寄り添いながら心を込めてお手伝いさせていただいております。





