お仕事日録

食べることが大好きだった猫のくるみちゃんが旅立ちました

山王町で暮らしていたくるみちゃん。9歳が旅立ちました。

 

 

お父様、お母様、お嬢様、ご子息、そして先住猫のすみれちゃんに囲まれ、日々を大切に重ねてきました。

 

人懐っこいくるみちゃんは、すみれちゃんと仲良くなりたくて幾度となく歩み寄っていました。思うように距離が縮まらないこともありました。それでも同じ家の中で其々の居場所を尊重しながら過ごしてきた時間はふたりにとって何ものにも代えがたい貴重な日常だったのだと思います。

 

くるみちゃんは食べることがとても大好きな猫ちゃんでした。少食のすみれちゃんの分まで食べてしまうほどで、ごはんの時間になるとその食べる時間の早さに思わず笑みがこぼれることもありました。自分の分をあっという間に食べ終えたら 知らぬ間にすみれちゃんの側に近づくとそっと彼女のお皿にまで手を伸ばしてしまう、そんな無邪気な姿が今もご家族様おひとりおひとりの心のスクリーンにはっきりと象を象っていることでしょう。

 

 

お拭き清めの際、くるみちゃんは穏やかな寝顔をしていました。深く眠っているようで、今にも目を開け あくびをしながら起きてきそうでもあり、日常の幸せを感じているような、、、とても柔らかな表情でした。そのすぐ向こうで すみれちゃんは回転椅子に座って私どもの様子をじっと見つめています。大切なくるみちゃんに何が起きているのかを静かに見守り 確かめているような眼差しがとても印象的でした。

 

「お火葬」はご自宅の前で、その後の「お骨上げ」はご自宅のお部屋をお借りしてとり行いました。私どもで全てのお骨をトレーに拾わせていただき、そのトレーからご家族様の手により上げていただきました。冬の寒い日、夏の暑い日、天候の不順な日などにはそのようにさせていただくことも多いのです。ご家族様にあっては、快適な場所で、尚且つ、時間の許す限りゆっくりとお骨を上げていただければきっとペットちゃんも喜んでくれるのではないかなと私どもは思っているのです。

 

ご家族様にはくるみちゃんとの思い出を振り返り、ひとつひとつお話をいただきながらお骨を上げていただきました。9年間という月日のなかでどれほど深く温かい愛情が注がれてきたのか、私どもにも自然と伝わってまいりました。何と申しましょう、優しさのおすそ分けをいただいてこちらまでどこか温かくなる、そんな感覚と言ってよいのかもしれません。

 

くるみちゃん。山王町で過ごしたご家族との9年間はたくさんの笑顔と温もりに包まれた優しい時間だったことと思います。あなたの存在はこれからもご家族皆の心の中でこれからも変わることなく生き続けていくことでしょう。優しいご家族に出逢えて本当に良かったね。心よりご冥福をお祈りいたします。